①本庄早稲田の杜ミュージアム及び本市の文化財行政について②本年度の本市における成人の祝い(成人式)を開催することについて③生ごみの堆肥化及び本市における環境保全の取組について(2020年第3回定例会)

●本庄早稲田の杜ミュージアム及び本市の文化財行政について

 私は、昨年の第2回定例会<リンク>、また一昨年の第2回定例会<リンク>第3回定例会<リンク>の一般質問において歴史系博物館整備の必要性を訴え、本庄市の文化財施設をめぐる諸問題について指摘して、改善とさらなる進化を提案してまいりました。一般質問のみならず、機会を捉え一貫して本市の歴史、文化財を生かすまちづくりについて取り上げ、本庄市が総合振興計画で掲げた将来像「歴史と教育のまち本庄」の言行一致に向け、取り組んでまいりました。昨年から、既存の施設、早稲田リサーチパークのコミュニケーションセンターを活用し、新たに歴史系博物館を整備する計画が動き始めたことは、先述のように歴史文化財が本市にとって一番ウエートを置くべきストロングポイントだと信念を持って活動してきた私をはじめ、本市の歴史と文化財を大切に思う市民からも高く評価をされています。

 これから、本市にとって重要な指針となるべき文化財の基本計画を策定するに当たり、全庁を挙げて本気で歴史を生かすまちづくりをするためには、何が必要か考えなければなりません。今後ますます核を担う施設である本庄早稲田の杜ミュージアムは、郷土の偉人や地域の歴史の調査研究、それに基づく展示等による広報の拠点として、また所管課である文化財保護課の活躍に対し、期待が高まることは自明であります。

 God is in the details-技術やこだわりは一見して分かりにくいものです。細部にまでこだわり抜くことで、これは思いがなければなかなか難しいことで、強いこだわり、思いを持って仕事をこなさなければ、全体としての完成度を高めることは困難だということを表すよく知られた名言です。

 昨年の一般質問<リンク>で、本庄早稲田の杜ミュージアムを取り上げた際、私は木ではなく森を見る立場から提案しました。それは、木を整備することにたけているのは現場の人間であり、歴史に明るい議員としては、その木1本1本の集合を全体像として捉え、補完し、問題点や課題を照射することが、新博物館をよりよく整備するためには必要だと判断したからです。その後の状況により、先述の私の思いに修正を加える必要性が認められると判断したため、今回以下伺ってまいります。

 1つ目として、本庄早稲田の杜ミュージアムについて、その特徴を端的に述べていただくとともに、新たな開館日とその周知方法について、どのようなことを実施、あるいは予定しているか、開館前と開館後に分け、併せて旧本庄商業銀行煉瓦倉庫の展示スペースの周知方法をお聞かせください。

 2つ目として、本庄早稲田の杜ミュージアムの英語表記では、「Honjo」と「Waseda」の間にハイフン、「no」と「Mori」と「Museum」の間には半角スペースが入っていますが、この表記になった経緯を伺います。

 3つ目として、文化財保護課他関連部署の活動について、本年は新型コロナウイルスによる学校の長期休校や、緊急事態宣言により在宅時間が増加しましたが、本市の歴史を生かす中核となるべき文化財保護課や、それに関連する部署は、この間どのような活動をしたのか。文化財行政であって、一般市民が享受することができる事業に限りお答えください。あわせて、現在の文化財保護課に在籍する職員は何名いて、そのうちの調査研究を担える職員の数とその専門分野、及びその中で学芸員資格を持っている職員の数についてもお答えください。

 4つ目として、出土文化財の一時保管所とその計画について、現在も保管し続けている場所に限って、どこにいつから一時保管をし、いつまで一時保管し続けるのかお聞かせください。

 壇上からは以上です。


<答弁>

 初めに、本庄早稲田の杜ミュージアムの特徴とオープンの日についてご説明をいたします。かねてより準備をしてまいりました本庄早稲田の杜ミュージアム、以下ミュージアムと略称させていただきますが、10月15日にオープンすることになりました。

 このミュージアムは、本庄市と早稲田大学が平成17年に締結した包括協定に基づき共同で設置するもので、市と大学が所蔵する豊富な資料を活用し、地域の歴史を広い視点で捉える展示を行います。また、施設の改修は大学で、運営は市で、展示は双方で協力して行うことを基本に、大学と自治体の新たな連携の形を具現化してまいります。

 本庄市展示室では、考古資料中心の常設展示に加え、年表や映像等により本庄の通史を学べるように工夫しております。また、早稲田大学展示室では、大学所蔵の貴重な世界の資料等を、年に数回展示替えを行う形で展示する予定でございます。ミュージアムを訪れた方が、地域の新たな魅力を発見していただけるよう、また文化推進の拠点となれるよう努めてまいりますので、今後とも引き続きご支援賜りますようお願い申し上げます。

 次に、ミュージアムの周知方法につきましてご説明申し上げます。まず、新たなオープンの日の周知についてでございますが、開館をお知らせするポスターの掲示、チラシの配布を行っております。また、「広報ほんじょう」10月号、市教委だよりに特集記事の掲載や、近隣市等へのポスター、チラシの配布に加え、広報掲載依頼も行っております。さらに、ミュージアムのホームページを開設し、オープンについて告知を行っております。開館後につきましても、引き続き市の広報やホームページで情報発信を行うとともに、近隣市町とも連携した周知活動を続けてまいりますが、加えてSNSでの発信や、ミュージアムについて詳しく記載した文化財ガイドマップの発行、マスコミ各社への情報提供など、様々な機会を通じて積極的なPRを行ってまいります。

 なお、旧本庄商業銀行煉瓦倉庫での展示については、「広報ほんじょう」等に掲載し、ミュージアムの開館の周知に合わせてお知らせを行ってまいります。また、ミュージアム内におきましても、煉瓦倉庫での展示について紹介してまいります。

 次に、ミュージアムの英語表記についてご説明いたします。この表記は、市と早稲田大学が協議を重ねる中で、大学として外国人に伝わる表現であるかも含め、適切であることを確認していただき、最終的に決定したものです。まず、「Honjo」と「Waseda」の間のハイフン、横棒についてでございますが、ミュージアム名の本庄早稲田には、本庄市と早稲田大学が共同で設置するミュージアムであるという意味が込められており、それを表現するためのハイフンでつなぐことにしました。

 次に、「no」と「Mori」と「Museum」の間にスペースが入っている表記につきましては、本庄早稲田の杜ミュージアムを英語、ローマ字で区切りなく表記した場合、長く読みにくくなってしまうことから、早稲田大学と協議の上、しかるべき箇所にスペースを入れることに決定しました。本庄早稲田、また本庄早稲田の杜の英語表記は、駅構内や駅周辺の表示、本庄早稲田の杜クロスカントリーなどにおいて様々な表記があることは承知しておりますが、これらを参考にし、最終的には早稲田大学で確認していただいた上で、協議の結果、決定したものでございますので、ご理解を賜りたいと存じます。

 次に、新型コロナウイルスの影響を受けた中での文化財保護課の活動についてご説明をいたします。緊急事態宣言が発令され、全国の多くの博物館等は一時的に休館になり、準備された特別展なども開催できない状況になりました。この状況の中、オンライン等で自宅にいながら鑑賞できるサービスの提供が充実し、ホームページやSNSなどで文化財に関する情報を発信する活動も活発に行われているところでございます。

 この間の本市の文化財保護課の活動につきましては、ミュージアムの開館が延期になったものの、少しでもミュージアムでの展示内容が充実するよう、日々準備を重ねてまいりました。また、塙保己一記念館や競進社模範蚕室につきましても、休館の準備に始まり、新型コロナウイルス感染症拡大防止対策を行っての開館の準備、再開後の運営など、これまでに経験のない業務に試行錯誤で対応してまいりました。

 埋蔵文化財関係では、開発に伴う試掘調査や工事立会いは通常どおり継続して行い、今年度は既に発掘調査も行っております。

 次に、文化財保護課に在籍する職員の人数でございますが、正職員13名、会計年度任用職員13名の合計26名の職員が在職しております。文化財保護課の中で、主に調査研究を必要とする業務を担うのは、埋蔵文化財係と本庄早稲田の杜ミュージアム係の2係です。この2係の正職員9名のうち8名が調査研究を担える職員で、その専門分野は考古学、古代史になっております。その中で、学芸員の有資格者は6名です。

 また、文化財保護課所属の会計年度任用職員につきましても、専門的な調査研究を行える職員が3名おり、その中に学芸員の有資格者は2名おります。

 次に、出土文化財の一時保管場所と、その計画につきましてご説明をいたします。現在、本市の出土文化財は、太駄と蛭川の文化財収蔵庫及び児玉総合支所第二庁舎で保管していますが、保管場所が不足しているため、休校中の本泉小学校の校舎を一時的な保管場所として平成25年5月から仮置きしております。

 出土文化財の保管につきましては、平成27年3月に策定した公共施設再配置計画の中で、市内各地に分散している文化財収蔵施設の統廃合により管理の効率化を図るとしており、この方針に基づき施設の統廃合を行ってまいりました。しかしながら、本市は確認できる埋蔵文化財包蔵地が500か所以上と非常に多い地域であり、今後も開発等に伴い発掘調査を行ってまいりますと、出土文化財は増えてまいります。現在の収蔵状況と建物の老朽化を踏まえますと、一時仮置きをしている本泉小学校を含め、その保管場所の確保につきましては、取り組むべき課題と認識しております。

 出土文化財だけでなく、民具や古文書等、市が所蔵する文化財の保存方法につきましては、総合的に検討する必要がありますので、策定に向けて準備しております文化財保存活用地域計画の課題の一つとして整理してまいりたいと考えております。あわせて、保管している文化財をミュージアムや文化財整理室内の展示室、塙保己一記念館、競進社模範蚕室、旧本庄商業銀行煉瓦倉庫などを活用し、多くの皆様に御覧いただく機会の創出に努めてまいりますので、ご理解、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。

 議員ご指摘のとおり、ミュージアムが地域の歴史研究の拠点として果たす役割は、大変大きいものと認識しております。今後もミュージアム運営委員の皆様のご提言や、来館していただいた方々のご意見等を踏まえ、地域の歴史の研究と情報発信の拠点となれるよう努めてまいります。

 本市は、早稲田大学と連携して地域の歴史と文化などを未来の世代に受け継いでいくために、このミュージアムを設置いたしました。ミュージアムを訪れた子供たちが、ふるさと本庄の歴史を学ぶことで地域に誇りを持ち、また大学の研究成果に触れ、様々な世界へと興味を広げていくまたとない機会を得ることができるものと考えておりますので、ご支援賜りますよう重ねてお願いを申し上げます。


◆再質問◆

 まず1つ、2点目の英語表記の件について確認させていただきます。経緯はご説明いただきましたけれども、その具体的な中身、つまり英語・ローマ字表記を決定する際に大切な判断の基準についてお答えがありませんでした。私が聞きたかったのは「どう決めたか」ではなく、文節をどのように区切って決めたのか、ということです。

 「Honjo」、「Waseda no Mori」、「Museum」と考えてつくったのか、「Honjo―Waseda」、「no」、「Mori」、「Museum」というふうに考えてつくったのかということを質問しまして、この点については、そのお答えをいただいてから再質問いたします。

 次に、1つ目のPRの方法、周知の方法に関してです。私も、チラシも、ポスターも見ました。見る人にとって、何とも「モダンだな」というふうに感じさせるデザインになっていると思います。しかしながら、大切なのは、何をどう伝えたいかというコンセプト、そこに様々な人の配慮を加味したデザインになっているかどうか、というのが大事だと思います。

 ポスター・チラシの1つの問題は、視認性の問題というのがあります。ポスター(チラシも含む)は、しっかりと視認できる、「見える」というのが大前提です。

 ユニバーサルデザインというのをご存じだと思います。市の広報では、ユニバーサルフォントというものを活用しています。ユニバーサルデザインの7つの原則の4つ目に「認知できる情報」というもの-perceptible information-があり、大事なことは、「必要な情報がすぐに分かる」こと、視認性があり、ユーザーの感情に訴える効果に配慮した配色計画がなされていることです。

 同じくカラーユニバーサルデザインというのもあります。これには3つのポイントがあり、その中には「できるだけ多くの人に見やすい配色」「色を見分けにくい人にも情報が伝わるように」というものがあります。

 さて、こういった観点にも立ち、ポスターという機能上から言って当然見えやすく作るべきものを今回、大変見えにくい真っ黒で作りましたが、作る際には見えにくい人、例えば白内障であるとか、緑内障であるとか、そういう人への配慮というものは考えたのでしょうか。実際に私のところには、見えないというような意見が来ています。私もよく見えないと思います。本庄市の偉人というのは、ご周知のとおり塙保己一先生です。ですから、見えにくい人への配慮の思いが至らなかったということであれば、まさに本庄市の歴史に対する思いというものが、塙保己一先生に対する思いというものが、ちょっと足りないのではないかと、コンセプトとか検討の過程に、その議論が入ったのかどうかというのがすごく気になっています。

 今、市役所本庁舎入り口にはミュージアムのポスターが2つ立っています。恐らく皆さんも御覧になったと思いますけれども、1つは黒の中に灰色の盾持人物埴輪、これははにぽんのモデルです。もう一つは、同じく黒の中に、これも灰色の演説者の椅子という、オセアニアの民族資料があります。両方とも写真が使われています。どちらも中心の資料以外、つまり配色には、差がありません。

 しかし、ご覧いただいてお分かりのように、どちらもよく見えないのです。どうしても黒の配色にこだわるなら、例えば、2枚立てるのですから、片方は見やすいものにするとか、片方のポスターにはユニバーサルデザインとかユニバーサルカラーというのを入れて、誰にでも見やすいポスターにできなかったのかな、というのが、私は残念でならないところです。加えて、プラスチックが表面についていますので、上の光に反射して非常に見づらくなっています。

 さて、博物館のオープンを知らせるチラシとかポスター、色のイメージというのは非常に大切です。塙保己一記念館のチラシ、日本語、英語パンフレット、展示解説、これもミュージアムと一緒で、黒とか墨色というダークカラーの基調のパンフレットになっています。塙保己一記念館のチラシの黒は、左下に文句があるのですけれども、「闇の中で情熱を燃やし」というふうに書いてあります。

 あるいは墨色というのは、記念館の外壁であるとか、群書類従の墨の色であるとか、そういうことで、チラシの配色に関するコンセプトが読み取れるところであります。ですが、塙保己一記念館も恐らくこれでは見づらいと思ったのでしょう、おそらく。入り口には、背景を白くしたチラシが貼ってありますが、これはとても見やすいチラシになっています。

 ちなみに、その中国語版のパンフレットもこの間作られたのですけれども、これだけ深緑色になっているのです。英語というのは、日本語のチラシと同じ色になっているのですけれども、外国語で中国語だけ色が違うというのも、なかなか何で統一できなかったのかな、変えるのだったら英語版も色変えればよかったのになというふうに個人的には思います。競進社のパンフレットが緑色っぽい深緑の色で、記念館の中国語版のパンフレットと似ている配色だな、というふうな印象を持っています。

 今回、既に塙保己一記念館でも使用している色、ダークカラーというのですか、それをあえて新しいミュージアムでも使用したということが、どういう意味を持っているのかというのはすごく疑問に感じているところです。

 次に、書き方の揺れの問題を指摘します。今、市のホームページをアクセスするとバナーが表示されまして、クリックするとミュージアムのオープンページに飛びます。その中では「ハニワ」と片仮名で表記されています。チラシの裏でも、ミュージアムのホームページでも、「埴輪」は全て漢字です。ただ、市のミュージアムのオープンページだけ「ハニワ」が片仮名になっているので、これは何か意図があるに違いないと思いますので、これをちょっと伺いたいなと思います。

 以上、PRの問題に関しては3つ今述べました。1つ目は、チラシとポスターがユニバーサルデザインやユニバーサルカラーになっているのか、検討したのか、視認性をどう考えたのか、あるいは実際ポスターを掲示してみてどういうふうに評価したのかなということも含めて伺います。

 2つ目は、塙保己一記念館と重複していて斬新さもない、見えにくい黒を基調として伝えたかったことって何か、ほかの色に変えがたかったその理由や、その思いを伺います。

 3つ目は、先ほども申しましたけれども、埴輪が片仮名になっている点です。こちらを伺います。

 次にミュージアムのインターネットのホームページについてです。こちらのコンセプト、ミュージアム紹介というところの最初に「地域の歴史をグローバルな視点で捉える展示を行う」というふうに書いてあります。この「グローバルな視点での展示」というのが、果たしてこの地域の歴史を学ぶ上で、あるいは展示資料を理解する上で、どういうふうに有効的に活きてくるのかな、というのがよく分からないところで、何でそれが必要なのか、誰がグローバルな視点を持って調査研究していくのかなというのが気になっているところです。

 ご承知のとおり、博物館活動の最も基本的な機能は調査研究であって、それに基づいて資料の収集、保管や展示が行われる。決して、ディスプレーの展示委託をして1回仕上げたから終わり、ということではないわけです。

 ミュージアムの設置管理条例の中で第1条「教育、学術及び文化の発展並びに市民の郷土愛の醸成に寄与する」と記述されているように、ミュージアムというのは、第一義的には教育、学術、文化の発展と郷土愛の醸成のために存在すると、そこに目的や意義があるということです。だから、設置管理条例上、郷土についての資料の保管や収集や調査研究というふうにあるわけで、ここにグローバルな視点というのは全く含まれていないわけです。ミュージアム設置の目的を達成するために、つまり教育とか学術及び文化の発展に寄与するために、調査研究はしっかり行うというような先ほどの答弁もありましたけれども、展示にグローバルな視点というのを用いるのであれば、誰がそれをやるのかということが必要になってくるし、その視点は、当然その教育、学術、文化の発展と郷土愛の醸成に必要なものだということでなければならないというふうに思います。ですので、誰がそのグローバルな視点を持てるのかということと、どう調査研究をしていくのかというのを伺います。

 それから、3つ目です。私は、市民が享受できるものに限ってと言ったのですけれども、結局何もしていないというようなご答弁だったかと思います。しかし、緊急事態宣言下にあっても、隣町の上里町は、フェイスブックの公式ページで積極的に文化財に関する情報発信を行っています。4月9日、「上里町の縄文時代 拾って、捕まえた食生活編」では、残念ながら皆様に町の歴史や文化財のすばらしさを伝えられないと、だから閉鎖中の特別企画として、フェイスブック上で上里町の歴史と、当館で展示されている資料を紹介しますと投稿しています。

 こういう取組みが上里町にできて、本庄市にできないということが、私はよく分かりません。上里町の投稿は続き、5月14日には、「謎多き住居事情編」、「郷土資料館のお仕事」、緊急事態宣言が解除された後も、6月1日、「上里町に稲作は伝来したのか」、「病気と向き合う人々の歴史」、7月29日、「ハニワたちが出張に出発」、8月7日、「郷土資料館展示室公開再開」、8月20日、「特別展を再開」、「展示ケース内の照明を一部リニューアル」。4月9日から8月21日までの間に9件投稿があります。

 本市も「てっ!ほんじょう」というものをフェイスブック上に持っていますけれども、8月14日の「養蚕業の発展を知ろう「かねもと蔵」」の記事は、「訪れてみてはどうか」という訪問を促す投稿であり、文化財紹介という投稿ではないのです。

 結局本庄市においては、文化財に関する発信を何もやっていないということです。なぜ「歴史と教育のまち」を謳う本市は、インターネットを使って、発信が一つもできなかったのでしょうか。私は、5月18日の市議会全員協議会でも「文化財の活用と発信をしてください」というふうに申し上げました。その後、何もしていないということは、それを無視したのか、検討してやらなかったのかは分かりませんけれども、どうして何もできなかったのかというのを伺います。

 それから、4つ目、本泉小を一時保管場として活用しているという話でしたけれども、私は「いつまで」というふうにも聞いたのですが、そのお答えはありませんでした。

 本泉小学校の件は、何も私が初めて言ったわけではなくて、平成29年の第1回には田中議員の質問に対して、埋蔵文化財が1万2,000箱分ありますというふうに答えられています。それから、収蔵庫の問題については、不足しているのではないかと、文化財が適切に管理できていないのではないかというのは、町田議員が度々一般質問で指摘しているところです。それから、昨年と本年は、危機管理の観点から、山口議員も一般質問を行っているところです。この間、長い間課題となっているというような答弁もありましたけれども、文化財保護課とか、市はどういうふうな対策をしたのかと、課題として認識するだけでは駄目で、何が問題だと分かっているのであれば、対策をしなければならないのではないでしょうか。

 収蔵庫の収蔵量の限界というのは、昨日今日始まったことではなくて、教育長が先ほど仰ったとおり、開発等が行われれば時間の経過とともに出土するのですから、どんどん増えていきます。これを収蔵する場所をちゃんと確保しないといけないということは、ものすごく自明なことだと思うのです、減るわけないのですから。

 休校中の本泉小学校は、確かに同じ教育委員会が所管していますから、一時保管はしやすい場所だろうなということは理解できますが、「一時」保管であるならば、動かす予定とか目途があってしかるべきだと思います。指定緊急避難所や指定避難所というのは、地域の人の命を守る場所です。人の命より大切なものがあるというふうに私は思えません。

 今、新型コロナで分散避難が推奨されて、火災とか地震とか洪水、こういういつ起こるか分からない、それが災害なのです。資料の保管場所の問題というのは、繰り返し議員諸氏が疑問を投げかけてきた問題でありますけれども、昨年からは指定緊急避難場所と指定されているのにどうか、指定避難所になっているのにどうかという問題も、議会で問題を投げかけているところです。従って、この問題は初めて気づいたとか、知りませんでしたということではないと思います。今までどういう対策をしていたのかというのを具体的にお聞かせいただいて、今後どうするのかというのを改めて問います。


<答弁>

 まず、英語表記の区切り方ということでご質問があったかと思うのですけれども、「Honjo―Waseda」、「no」、「Mori」、「Museum」ということで捉えているところでございます。

 ポスターのことですけれども、ポスターのコンセプトということも含めてお答えをさせていただきますけれども、ミュージアムのポスター及びチラシのデザインにつきましては、様々なアイデアの中から協議を行う中で、本庄市のマスコットキャラクターであるはにぽんのモデルとなった小島、前の山古墳出土の盾持人物埴輪の実物が展示されることが伝わるものがよいということになりました。その上で、古墳や被葬者を守護する役割を持つ盾持人物埴輪の本質や感情に焦点を当て、それを表現することで、御覧いただいた方に関心を引きつけるものとなるよう、本ミュージアムへの期待を感じていただける、そういったことで本ポスターを選定して作成していったということでございます。

 黒ということについてでございますが、この黒ということにつきましては、守り神であったという埴輪の本質、あるいは感情をライティングと併せて表現したいというふうなことであります。あわせて、対比して白もあるわけですけれども、白についても黒同様、感情の動きを表現したいと、躍動感、インパクト、そういったものを与えるようなものにしたいということで、早稲田大学との検討の中で本ポスターに決定していったということでございます。

 それから、検討に当たっては様々な視点でいろんな角度から、まずデザインを担当する業者の提案があったわけですけれども、それを基に早稲田大学と本庄市において様々な角度から検討して、現在のポスターができ上がったということでございますので、ご理解を賜りたいと存じます。

 次に、表記の揺れということでございますが、埴輪を片仮名の表記があったというご指摘でございますが、これについては、何らかの理由があったかどうかというのはちょっと私も確認していないのですけれども、やはりこれは統一されてしかるべきというふうに考えております。

 それからグローバルな視点でというふうなことについてでございますが、本庄市と早稲田大学が所蔵する豊富な資料を活用すると、自治体と大学とが連携しての博物館であるという中で、早稲田大学の特に所蔵する様々な一級品の資料がございますので、そういったものを当博物館で展示活用することによって、地域の歴史を日本のみならず、世界の歴史に位置づけて見られる、そういったことを通して、グローバルな視点というふうなことで考えているところでございます。

 続きまして、休館中のSNS等のことでございますけれども、上里町では、ホームページあるいはSNS等で発信しているということについてでございますが、この間文化財保護課といたしましては、ミュージアムの充実と開館に向けての充実ということを第一番の目標として取り組んできております。その中で、一時的には職員間の接触を避けるための出勤職員の削減措置等の影響もありまして、文化財保護課の職員の業務としては、この間施設が休館したことによって、空いた時間がなかったというところでございます。

 今後につきましては、様々な媒体を使って、SNS等を使いまして情報発信を積極的にしてまいりたいというふうに考えております。

 続きまして、本泉小学校の一時保管場所ということについてでございますが、これにつきましては非常に市としても、これまでも議会の中でもご指摘をいただいているところでございますが、増えてくる出土物に対して、どういうふうに保管していくのがいいのかということになりますと、量が膨大でございますので、なかなかここがというのが難しいのが現状です。新たな施設を造るというのが一番いいわけですけれども、先ほど答弁させていただきましたとおり、本庄市は非常に出てくる数が多いということもございまして、なかなか実際苦慮しているところでございます。やはり文化財保存活用地域計画、これが総合的に地域の文化財について考えているわけでございますので、そういった中で抜本的な対策というふうなことを検討していかなければならないというふうに考えているところでございます。

 先ほどポスターのところで白と私が申し上げたのは、白のポスターということではなくて、白の部分ということで捉えていただければと思いますので、黒と白の1つのポスターの中で対比というようなことで捉えていただければと思います。以上です。


◆再質問◆

 たくさんありますけれども、時間がありませんので、再質問項目を限ります。

 1つは、緊急事態宣言中は、早稲田の杜ミュージアムの新オープンに向けて充実をするために頑張っていた、という点です。その頑張りを、どうして発信できないのか、という話なのです。新しくミュージアムができるのですから、それも周知をしなければなりません。

 誰もが考えて分かると思いますが、「こういうふうに準備しています!」というのを、投稿すればいいのです。どうしてそれができないのか、を聞いているのです。新ミュージアムの広報にもなるし、文化財の紹介にもなる、緊急事態宣言中で職員の職務は限られているはずで時間もあるだろうし、市民としても見る時間もある。この絶好の広報するタイミングにどうしてやらなかったのか、ということを私は言っているのです。

 それから2つ目、英語の区切りについて、私は「Honjo」、「Waseda no Mori」、「Museum」という区切りだと思っていました。それは「早稲田の杜」というのは地名だからです。

 先ほどの答弁によると「Honjo―Waseda」、「no」、「Mori」、「Museum」と区切りを考えているということですね。今回質問するに当たって、私も大変お世話になった法政大学文学部日本文学科、スティーヴン・ネルソン教授にご意見を伺いました。

 文節の問題で、「本庄早稲田の杜」というのが地名ならば「杜」は訳さなくていいと。ハイフンというのはどういう意味があるかというと、単語と単語をくっつけて、これは1つの単語ですよと分からせるようにするものだと。それで、スペースというのは単語を離すものだと。だから、先ほどの教育長の考え方でいくと、「Honjo―Waseda」、「no」、「Mori」、「Museum」と区切るということであれば、今回のつけ方は正しいということになります。

 ただし、根拠としている文節の分け方については、私は正しいとは思いません。私は「Honjo」、「Waseda no Mori」、「Museum」が正しい文節の区切りなのではないかなというふうに思います。

 最も懸念すべきは、この「Honjo」の部分です。これ本庄と読めませんよ、と先生からご指摘いただきました。確かに、我々は普通にこうやって書いてしまいますけれども、初めて読んだ人には「これは墨田区の話ですか?」と誤認させてしまう可能性があります。「ほんじょ」、圧倒的に有名な墨田区の本所と読めてしまうからです。

 外国人で漢字が読めない人は、アルファベットで読まなければいけない。本庄、つまり「ほんじょう」というふうに読んで欲しいのであれば、上にマクロンをつけるべきだと思います。

 文化庁はローマ字のつづり方というものを公表していますけれども、その中のそえがき4には、「長音は母音字の上にサーカムフレックス(曲折アクセント)をつけて表す」とあります。同じくまえがきの2には、第2表に掲げたつづり方、つまり「じょ」をローマ字にする際には訓令式(ZYO)ではなくて、ヘボン式(JO)でも良い、但し、その場合も「3、おおむねそえがきを適用する」とあります。

 つまり、JR本庄早稲田駅の表記のように、「JO」の「O」には、マクロンをつけたほうがいいのではないかというふうに思います。我々は、「正調本庄」と言ってイントネーションにもこだわっているわけですから、正しい発音というものを漢字が読めない外国人に向けてもちゃんと読んでもらえるようにするべきではないでしょうか。

 次に、ホームページ上の英語についてですが、お粗末すぎます。ホームページの本庄早稲田の杜ミュージアム開館のページを英語表示すると、「a Grove Museum in Honjo―Waseda in is opend」となるのです。これは、杜がグローブに英訳されてしまっているわけです。それから、「本庄早稲田の杜地域連携展覧会2020同時開催」、この英語表記も「Grove Area Cooperation Exhibition」になっています。

 「杜」は、先ほど教育長が、「本庄早稲田」「の」「杜」と区切る、と言いましたけれども、ということはこの翻訳は実は間違っていないかもしれません。地名ではないのであれば、杜はグローブと訳すべきで、それが本庄早稲田の杜ミュージアムの英語表記にも反映されるべきです。埴輪の片仮名表記と同じで、表記が揺れている。

 競進社のページを英語表示すると、「Kyoususumusha Model Silkworm―Rearing Room」と表示され、そもそも競進社を「きょうしんしゃ」と正しく読んでいない。塙保己一記念館の英語ページは「Hanawa Hokiichi Museum」と表示されますけれども、記念館のパンフレットの英語表記を見ると、「Hanawa Hokiichi Memorial Museum」になっています。

 このように、英語表記がめちゃくちゃです。「ほんじょう」と呼んでもらえるようにマクロンを付けないことから英語のホームページがお粗末なところまで、ある意味一貫して外国人に対して情報発信する本気度に欠けると思います。英語のヘージについては委託しているのだということであれば、その仕上がりを1回も見ていないということになります。

 以上伺います。


<答弁>

 初めに、休館中の情報発信ということでございますが、先ほどお話ししたような事情の中で情報発信ができなかったわけでございますが、ご指摘いただいた点につきましては真摯に受け止めたいというふうに考えております。

 次に、表記のことですけれども、Honjo―Wasedaの間のハイフン、これは先ほどお話ししましたとおり、本庄市と早稲田大学が一緒につくった施設であるということを表したいというふうな意図で間に入れまして、一くくりの中で分けたということでございます。考え方はいろいろあろうかと思いますけれども、例えば本庄児玉インターのところは、「Honjo」と「Kodama」のところにハイフンが入っているのです。関越自動車道は「KAN―ETSU」となっているのです。そういったこともございますので、ご理解を賜ればというふうに思っております。

 それから、本庄が本所、確かにJOのOところに伸ばす印が入ると。早稲田駅の表示ではそのようになっているかと思います。しかしながら、本市でこれまで表記してきたのは、伸ばすマークが入らない形、言ってみれば本所になってしまうというご指摘はあろうかと思いますが、それを慣例的に使っておりますので、今回も使わせていただいております。

 それから、ホームページ上の表記の点でございますが、英語表記等、自動翻訳している関係で、正しくない、こちらの意図するような形でないような表記になっていたようでございます。現在は、改めて本庄早稲田の杜ミュージアムということで単語登録をしておりますので、今後についてはそのような形での掲載になってくるかと思います。

 以上です。


●本年度の本市における成人の祝い(成人式)を開催することについて

 東京オリンピック・パラリンピックが開催される予定だった本年、2020年に成人を迎えるのは、世間が2020年問題を恐れつつ、ミレニアムを祝っていた2000年から2001年に生を受けた人です。今年度は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大により、今までの当たり前が通用しない社会となりつつあり、新しい生活様式という1年前には聞いたこともなかった取組を全国民が、あるいは地球市民が行っています。望まぬことではありながらも、来年、2021年当初は新型コロナウイルス感染症は終息していないと予想できます。本市における成人式、成人の祝いをどのような形で行えるか、新成人の願い、望みに応えられるよう、あらかじめ考える必要があるという立場から、以下伺ってまいります。

 1つ目として、開催可否判断の時期、その根拠及び開催時期、開催方法について、開催可否判断をいつ、誰が行い、何をもってそれを判断するつもりなのか。加えて、現時点での成人のお祝いの開催の予定日、その手法について伺います。

 2つ目として、開催ができなかった場合の代替案等について、現在検討していることも含めてお聞かせください。


<答弁>

 本市におきましては、毎年1月の日曜日に成人の祝いを行っておりますが、8割程度の方がご参加をいただいているところでございます。実施に当たっては、新成人の方自らが成人の祝い実行委員となり、自分たちの手で成人の祝いを企画運営しているところでございます。

 議員ご質問の今年度の開催可否の判断でございますが、本市の新型コロナウイルスの感染拡大防止に向けた市主催のイベント等についての対応方針、以降イベント等の対応方針と略させていただきますが、この方針に基づき、また「広報ほんじょう」7月号で成人の祝い実行委員を募集する都合もあり、5月末に担当課において、令和3年1月10日の日曜日に開催すると判断し、準備を進めているところでございます。

 一方で、新型コロナウイルス感染症の感染拡大等の状況を注視し、状況に応じて適切な判断をしてまいりたいと考えております。来る9月24日に開催されます第1回成人の祝い実行委員会で、改めて実施の可否について確認した上で、国や県の方針及び市のイベント方針等に沿って、3密を避ける等の感染予防の配慮を行うなど、感染防止に万全を期して実施してまいりたいと考えております。

 具体的には、埼玉県におけるイベントの取扱いについてで、現時点では参加人数を会場の収容定員の50%以下とすることとされており、予定会場の本庄市民文化会館のホール座席数が1,100席であることから、参加者を550名以下にする必要がございますので、分散開催など密にならない方法についても検討してまいります。また、時間の短縮、消毒、マスクの着用、検温等を徹底してまいりたいと考えております。

 また、例年ですと保護者席を設け、保護者の方に御覧いただいているところでございますが、本年は新成人以外の入場についても検討する必要があると考えております。このように新型コロナウイルス感染症によって、イベントや催しの中止が相次ぐ中で感染防止を徹底し、新成人の門出となる成人の祝いが開催できるよう努めてまいります。

 次に、開催できなかった場合の代替案についてでございますが、今後の感染状況によっては中止せざるを得ない場合も想定されます。万が一開催できなかった場合の代替案としては、例えば市や関係者等から新成人に向けたメッセージを動画配信し、後日記念品や記念冊子を郵送する方法もあろうかと思います。

 いずれにいたしましても、成人の祝い実行委員会の中で、新成人の意見やアイデアをいただきながら、式典に関わる代替案を検討してまいります。


◆再質問◆

 先ほどできなかった場合は、メッセージの動画配信等を行うというようなご答弁がありましたけれども、私も新成人に向けて、60人程度聞き取り調査を行っています。その中で、8割程度の人は会場がいいと回答しております。残りの2割はオンラインでもいいと回答しています。

 アンケートをしている中で、「オンラインだったらそもそも出ない」という声も聞きました。会場でやることに意味がある、一生に一度の成人式、晴れ着姿で、同級生と一緒に祝うというのがまさに成人式だ、というような声がありました。

 メッセージを動画で配信する、というのは、市としてはいいのかもしれないですけれども、新成人からしてみたら、「そこではない!」ということです。

 新型コロナウイルスの感染拡大による社会情勢の変化により、予定された日程で成人式の開催ができない、という判断がなされた場合には、「時期をずらして成人式を開催する」ということを、オンライン・動画配信で代替、はりました、ということではなく、検討して欲しいと思いますけれども、その点のお考えいかがでしょうか。


<答弁>

 万一開催ができなかった場合の代替案ということでございますが、開催可能がどうなのかという見通しが非常に不透明となるということも予想されますので、また少なからずご家庭等へ経済的な負担がかかると、あるいは実行委員の皆さんの負担も増すというふうなこと、さらには従来どおりの参加者が見込めないことなどもありまして、延期については難しいのではないかというふうに考えております。

 いずれにいたしましても、会場で実施できるというのが一番というふうに私どもも考えているところでございます。


●生ごみの堆肥化及び本市における環境保全の取組みについて

 市議団大地は、環境に関してメンバーが問題意識を共有し、会派の共通テーマとして取り組んでおります。昨年会派で、栃木県益子町で行われている生ごみの堆肥化を視察し、一定規模の空き工場があれば、特別な施設建設を必要としないこの技術は、本庄市でも十分に活用できるすばらしい取組であると思いました。

 令和2年第1回定例会で、我が市議団大地の高橋和美議員が一般質問でこの取組みを取り上げ、減量化の必要性については認識をし、引き続き他市の事例等も参考に調査研究を行うと吉田市長が答弁されました。そこで伺います。

 1つ目として、生ごみの収集、堆肥化に関する調査研究の現状についてお聞かせください。

 2つ目として、本市における環境月間、環境の日の市民に対する意識啓発を図る取組について、市民、事業者等、庁内だけではなく、広く市内の人に対する取組として何をしているのか伺います。


<答弁>

 議員ご質問の生ごみを収集し堆肥化することにつきましては、地球環境に影響を与える温室効果ガスや焼却灰の抑制など、環境負荷の軽減が図られるとともに、資源循環型社会の実現のためにも効果的な取組であると認識しております。その反面、現状では生ごみの収集、堆肥化につきましては、収集方法や収集運搬の費用、新たな施設の建設地や建設費等の問題など、様々な課題の整理を行う十分な期間が必要でございます。

 具体的な課題といたしましては、1つ目は、新たな排出方法となるため収集方法の変更に関する課題。2つ目は、収集運搬委託料、年間約1億5,000万円の経費の増加に関する課題。3つ目は、多額の建設費と建設地の選定に関する課題などでございます。

 また、ごみ袋の価格が上がることと袋の耐久性の問題など、市民の皆様への負担に関する課題や、堆肥化される過程での臭いに関する課題など、新たな課題も浮き彫りになってきております。

 いずれにいたしましても、ごみ処理費には多額の費用がかかりますので、市民の皆様の理解が必要でございます。今後もこのような課題を整理し、より効果的な方法について調査研究してまいりますので、ご理解、ご協力を賜りたいと存じます。

 次に、環境月間の取組についてでございますが、本市は、環境の保全についての啓発活動は年間を通して行うことが効果的であると考え、「広報ほんじょう」に毎月エコガイドという特設ページを設けるなど、各種の取組を行っております。

 環境の日の趣旨に沿った取組としては、環境月間の時期にライトダウンキャンペーンとレジ袋削減キャンペーンを実施することで、市民の皆様への啓発を行っております。ライトダウンキャンペーンにつきましては、市民の皆様が日常生活の中で地球温暖化対策を実施する契機としていただくことを目的としており、この啓発キャンペーンの今年度における具体的な内容は、夏至の6月21日からクールアースデーの7月7日までの期間に、ライトアップ照明や家庭の照明を消灯していただくよう広報紙やホームページを通して呼びかけるとともに、市役所本庁舎等公共施設の一部消灯やライトアップ照明の消灯、伊勢崎市と共同で板東大橋のライトアップ照明の消灯を実施いたしました。

 レジ袋削減キャンペーンにつきましては、市内のスーパーマーケットの協力の下、自治会連合会役員の方にもご協力いただき、来店者へマイバッグの配布と利用促進の呼びかけを行うことで、環境問題に対する意識啓発を図っております。時期によって店舗を変え、年間6回程度実施しております。今年度につきましては、新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止を考慮し、実施を見合わせました。近年、プラスチックごみによる海洋汚染が深刻化しており、プラスチックごみの削減や適切な処理が求められております。こういった状況を踏まえ、令和2年7月からプラスチック製買物小袋の有料化が義務づけられたことにより、マイバッグ利用者は増加傾向にあると認識しておりますが、消費者一人一人のライフスタイルの見直しという点において、レジ袋削減キャンペーンによる啓発は意義あるものでございますので、今後も実施してまいりたいと思います。

 今後につきましても、環境の保全についての意識と行動への啓発を推進することのきっかけをつくる機会として、環境の日の意義を踏まえ、コロナ禍における新しい日常に対応するために、創意工夫しながら各種の取組を継続してまいります。

うちだ えいすけ 【本庄市議会議員 内田 英亮】/Official Website

美しい、本庄へ。あなたと うちだ えいすけ の、愛あるまちづくり -本庄市議会議員・内田 英亮のオフィシャルウェブサイト-