【報告】厚生文教委員会付託議案の審査過程(2020年第3回定例会・委員長報告)

 厚生文教常任委員会による審査の過程の概要についてご報告いたします。

 当委員会に付託されました議案は3件であります。去る9月3日に委員会を開催し、関係職員の出席を求め、慎重審査いたしました。

 以下、論議のありました主なものをご報告いたします。

 初めに、初めに第81号議案、本庄市一般会計補正予算(第10号)所管部門について、障害福祉課について、「障害者手当支給事業で36万円の返還があったということですが、この理由や経緯をお伺いします」と質疑したところ、「在宅重度心身障害者手当の支給にあっては、障害者手帳の更新や障害程度の再認定時において、不適切な手当の支給がされていないか確認しておりますが、その中で手当支給に該当しない障害等級の方の受給が判明しました。この事例を受けまして、全件を確認したところ、再認定のときに障害等級が下がったため、支給を停止すべき方1名が確認されました。このような事例はこの2件のみで、両者ともご理解をいただき、36万円を返還していただきました」との説明がありました。

 次に、学校教育課について、「夢教室の対象を小学校5年生の12学級から拡大して実施するということで、すばらしいと思っておりますが、その理由についてお伺いします」と質疑したところ、「JAFの夢教室は、今年度につきましては5年生と、それから中学校3年生を対象にお願いをし、このコロナ禍であるからこそ、子供たちに夢や希望を持ってもらう機会をつくりたいということで、特別な計らいをいただきまして拡大をさせていただく予定です」との説明がありました。

 次に、第82号議案 令和2年度本庄市国民健康保険特別会計補正予算(第2号)について、「特定健康診査受付業務について、予約受付の電話がつながりにくい状況があるとお聞きしていますが、それに対する検討はどうなっているのでしょうか」と質疑したところ、「昨年から混雑時にはオペレーターを15人用意しております。また、回線も48コール用意し、オペレーターがつながっていない回線についてはガイダンスを流すなどしております。また、予約の受付開始時期を3つに分けて平準化を図っております」との説明がありました。

 また、「特定健康診査の受診率は上がっているのか、下がっているのか、横ばいなのでしょうか」と質疑したところ、「受診率は徐々に上がっている状況です」との説明がありました。

 引き続いて討論に移りましたところ、第81号議案、本庄市一般会計補正予算(第10号)所管部門について、反対討論として、「1,650万円の児玉総合体育館、エコーピア空調設備の更新に関わる工事費につきましては、アリーナ以外の部屋の多目的室等の小部屋の空調設備が止まり、全く機能が停止してしまっていて大変な状況であるということです。環境重視のまちづくりといううたい文句の中で、新しい空調システムが、新エネルギーの空調設備が導入されておりますが、この事業につきましてどのような事業なのか、どのような事業を推進していくのか、見通し等も一切説明がなされておりません。大変大きな財源を要するこの事業ですので、やはり市民にも議会にもきちんと説明と責任を、情報公開を図りながら進めていくべきと思います。したがって、この説明なき、情報公開なきこの事業に対して反対する立場から、この一般会計補正予算につきまして反対をいたします」との討論がありました。

 そのほかの議案につきましては、特に討論はありませんでした。

 以上のような審査過程を踏まえ、採決したところ、第81号議案所管部門については賛成多数をもって、第82号議案、第83号議案の2件については全会一致をもって、いずれも原案のとおり可決するべきものと決しました。

  以上で厚生文教常任委員会の報告を終わります。


<委員長報告に対する質疑に対する答弁>

それでは、議員から質疑があった点について説明を申し上げます。

 まず、1点目として執行部より丁寧な説明があったかという点でございますけれども、執行部より3回にわたり丁寧な説明はありました。具体的には、今回入れ替えを行う空調設備について、仕組みとしては一般家庭にも室内機と室外機がありますので、そちらと同じような仕組みのものだ。室内と室外機でどのように空調を行うかということで、室外機から空気を入れて冷たい風にして送り込むということだ。暖かい風も同じですが、そういったもので、これは電気で動かすものだというふうな説明。それから、そもそも今多目的室等は暖房から冷房に切り替えたときに、全く電気が入らなくなってしまい、これは基盤が壊れてしまっていまして、17年経過しているこの一般的な冷暖房機につきましては、部品がないということで、全ての入替えを今回検討したという説明がありました。

 それから、こちらは先ほどの答弁でエネルギーシステムの話にもなったかと思いますが、最初の説明から一貫して、このたび入れるものは室内機と室外機がある。もちろん一般家庭よりも大きいものではありますが、一般的に室内機と室外機があるパッケージエアコンと言われるものを入れるという説明は十分にありました。

 以上が答弁となります。