【討論】文化財施設の条例廃止について（2019年第４回定例会・反対討論）

　第80号議案、「本庄市文化財施設設置及び管理に関する条例を廃止する条例」について、反対の立場から討論を行います。

　第80号議案は、本庄市立歴史民俗資料館を廃止し、及び本庄市競進社模範蚕室の設置及び管理に関する条例を新たに第78号議案で制定することに伴い、条例を廃止するための議案です。

　しかしながら、第78号議案反対討論で申し上げたように、今回上程された議案は、条文と内容に不備が認められる条例であり、新しく条例を制定できる状態ではないことをもって、今の段階で第80号議案として従前の条例を廃止することはできないと指摘致します。

　従って、第78号議案「本庄市競進社模範蚕室の設置及び管理に関する条例」に反対することに伴い、「本庄市文化財施設設置及び管理に関する条例」を廃止せず、引き続き残置して本庄市競進社模範蚕室の管理運営を行う必要があります。

　加えて、本庄市の顔ともいえ、貴重な建造物である本庄市立歴史民俗資料館の設置管理を規定した本庄市文化財施設設置及び管理に関する条例を、本庄市立歴史民俗資料館の管理方法・活用方法が定まらない中で、いま廃止することは、拙速に過ぎます。

　以上の点を踏まえ、郷土の歴史と文化を愛する皆さまに対し、原案の問題点についてご認識頂いた上で、委員会審査独立の原則に基づき、本庄市議会として追認することがあってはならない、と強く主張し、第80号議案、「本庄市文化財施設設置及び管理に関する条例を廃止する条例」を、博物館学や歴史学に精通する専門家として、自信を持って反対するべきものとして、反対討論といたします。