【提言】新型コロナウィルス感染症の学校現場における感染拡大防止対策の現状と意見(2020年7月・厚文委員提言)
●厚生文教委員会委員による学校現場視察の経緯と意見
新型コロナウィルス感染症の感染拡大の影響により、学校休校が長期にわたり実施され、これまでにない対応を学校の現場では迫られており、保護者をはじめとする市民の方々の関心も高く、再開を安堵する声から不安視する声まで、様々なご意見が市、あるいは学校、そして議員に寄せられている。
本庄市議会厚生文教委員会の委員として、これまでにない対応を現場で頑張って下さっている教職員の方々の取り組みをしっかりと足を運び現場で見ることで、学校現場では何が起きているかを知り、それを市民の方々に知らせ、あるいは物品や人員の不足については厚生文教委員会委員として改善を提案し、今後長期にわたる新型コロナウィルス対策期間中の児童生徒の安心安全な学びの機会を確保するため、また現場で働く教職員の方々の負担軽減に繋げることを目的として、厚生文教委員会の委員で学校視察を協議し、決定した次第である。
今回、学校現場の視察後、委員会委員による協議会を開催し、以下のような意見とともに、その意見についてフィードバックするべきとの協議がなされたので、報告書として提出する。今後に活かして頂ければ幸いである。
末筆ではあるが、この度、学校現場の視察を調整してくださった本庄市教育委員会の学校教育課のみなさま、並びに受け入れて下さった本庄西中学校と本庄旭小学校の児童生徒並びに教職員の皆さまに、委員会委員より感謝の意を表するとともに、これまでの対応に関し、本庄市教育委員会及び市内全ての小中学校の教職員の皆さまに感謝の意を表したい。
<意見>
○現在までの対応に感謝するとともに、現場の先生方には今後とも児童生徒の感染対策に努めて欲しい
○教職員の負担(スイッチや手すりの消毒等、感染症対策全般)が増していることから、教員の負担が軽くなるよう、教員や指導員等を加配するための予算措置をして欲しい
○空き教室を有効に活用し、感染が起きない環境づくりに努め、児童生徒間のソーシャルディスタンスが確保できるよう配慮・指導して欲しい
○過密クラスの対策として特別教室等を活用して代替教室とする場合に、クーラーの設置が無い教室では冷風機を用いた空調であるが、これから暑くなることや、災害時に避難所として使用される場合には3密を回避して避難するという観点から、エアコンが未設置の教室等へ設置の検討をして欲しい
○市教育委員会より支給された飛沫拡散防止用のビニールシートは、透明度が低く設置したままでは黒板が見え辛いことから、使用しなかったり、滑車をつけてその度に移動したりしなければならず、負担となっている。また、消毒するときにビニールシートは薄手のため、力を加減しなければならず、拭き残し等の恐れもあることから衛生面も心配される。今後は、透明度が高く強度もあるアクリル板等を支給することも検討して欲しい
○児童生徒の机に設置する段ボールの飛沫拡散防止用シートについて、クラス、あるいは学校で設置に差が見られたため、市内における方針を統一するとともに、特にグループワーク等、児童生徒が向かい合って会話をする授業を実施する場合は、飛沫拡散による感染リスクを考慮し、特に飛沫拡散防止用シートの使用するよう教員が指導することが望ましい。飛沫拡散防止用シートの設置方針・授業時の教員の指導方針を作成して欲しい
0コメント