【質疑】第33号追加提出議案(2021年第1回定例会・追加提出の議案質疑)

●第33号追加議案 令和3年度本庄市一般会計補正予算(第1号)について

 歳出のうち8ページ、款2総務費、項1総務管理費、目2文書広報費のうち、備品購入費として計上された53万7,000円について、ビデオカメラ以外にどのような備品を購入するつもりか、お伺いします。

 また、同じページ、款2総務費、項1総務管理費、目5財産管理費のうち、備品購入費として計上された527万1,000円について、低濃度オゾン発生器と新型コロナウイルスとの関連、医学的知見等を伺います。

 また、同じページの款2総務費、項1総務管理費、目7企画費のうち、企画振興事務費として計上された356万7,000円のうち、お試しテレワークスペースについて、設置場所とその選定理由を伺います。

 また、9ページ、款4衛生費、項1保健衛生費、目2予防費のうち、新型コロナウイルスワクチン接種体制確保事業として計上された4億2,459万8,000円について、65歳以上の高齢者に4月中旬以降接種券を送付するとのことですが、全員に送付するという認識でよいか。また、ワクチンの量と65歳以上のどの方をどういう順番に接種するのかという点についてお考えを伺います。加えて、接種会場に行くまでの交通手段としてタクシーチケットを同封するということですが、チケットの金額設定と接種会場から遠くに住んでいる方に自己負担させることになるのか。さらに、タクシーチケットは使用しない分については料金はかからない仕組みになっているのか。4点伺います。

 また、11ページ、款5労働費、項1労働費、目1労働諸費のうち、学校図書館整理事業として計上された548万4,000円について、会計年度任用職員採用に当たって学校司書教諭資格の保有について条件と書くか。また、何名の採用を予定し、市内の小中、どの学校の学校図書について整理する考えか。加えて、学校図書館について整理事業としておりますが、現状は学校図書室については無整理の状態なのか。整理を担当する教員はいないのか、現状について。さらに、新型コロナウイルス感染症の影響による雇用対策という事業の観点から、採用に当たっては、居住地、本庄市民に限定しての採用か。4点伺います。

 11ページ、款5労働費、項1労働費、目1労働諸費のうち、郷土資料基礎整理事業として計上されている604万8,000円について、文化財収蔵庫の古文書について、現在、翻刻や写真撮影等でデータベース化している職員にプラスするという認識でよいか。また、市所有の古文書のデータベース化に関する進捗状況と完了見込みの年度及びデータベース化したデータの活用とオンライン等での公開予定について。加えて、採用に当たって学芸員資格、あるいは、大学等で史学を学び、文書の取扱い経験があることを課すのか等の採用条件と採用人数について。さらに、新型コロナウイルス感染症の影響による雇用対策という事業の観点から、採用に当たって、居住地、本庄市民に限定して採用するのか。4点伺います。

 それから、11ページ、款5労働費、項1労働費、目1労働諸費のうち、出土文化財基礎整理事業として計上された2,493万6,000円について、収蔵庫の出土遺物について、現在整理しデータベース化している職員にプラスするという認識でよいか。また、市所有の出土遺物のデータベース化に関する進捗状況、完了見込み年度及びデータベース化したデータの活用とオンライン等での公開予定について。加えて、学芸員資格を課すのか。あるいは、大学等で考古学を学び、発掘調査あるいは出土遺物整理等の経験があることを課すのかなどの採用条件と採用人数について。さらに、新型コロナウイルス感染症の影響による雇用対策という事業の観点から、採用に当たって、本庄市民という居住地に限定するかの4点伺います。

 また、12ページの款10教育費、項2小学校費、目1学校管理費のうち、小学校管理事務費として計上された1,684万円及び13ページの項3中学校費、目1学校管理費のうち、中学校管理事務費288万円について、どちらも同じですので、一括して伺いますが、余裕教室や特別教室に大型モニターを設置するということでありますが、どこの学校にどのぐらい購入する予定でしょうか。また、余裕教室や特別教室でも授業を行うためということですが、現在の授業ではどの教科でもモニターを活用して授業が行われているという理解でよろしいでしょうか。現状で市内小中の授業における大型モニターの活用状況について。加えて、サーマルカメラについて、外部から学校へ人が来る際に活用するとの説明がありましたが、日常的に児童生徒の検温や授業などにおいて活用する考えがあるか。3点伺います。

 また、12ページ、款10教育費、項2小学校費、目1学校管理費のうち、小学校ICT環境管理事業として計上された345万円及び13ページの項3中学校費、目1学校管理費のうち、中学校ICT環境管理事業115万円について、どちらも同じですので、一括して伺いますが、来年度、どの小中にGIGAスクールサポーターをどれだけ配置する計画か。また、GIGAスクールサポーターの具体的な業務内容。加えて、採用人数及び教員免許証や教員経験等の採用資格について。3点伺います。

 また、13ページ、款10教育費、項5社会教育費、目4文化財施設費のうち、本庄早稲田の杜ミュージアム管理運営事業として計上された300万8,000円について、展示解説時のワイヤレスマイクロホン及び受信機を購入するとの説明がありましたが、飛沫対策とソーシャルディスタンスの確保のためという理由が挙げられております。展示を解説員が解説する際には声を発して解説すると思いますが、対策として今回このようなワイヤレスマイクロホン及び受信機を購入しようと決定したプロセス、ほかの手段が検討の段階であったのかと購入後の活用について、具体的にお聞かせください。


⇒<答弁>

 8ページの説明で言いますと、二重丸の一番上、広報事業、それと2段目の新型コロナウイルス感染症対策事業、それと3つ目の二重丸、企画振興事務費の3点、こちらをご説明させていただきます。

 まず初めに、広報事業の備品購入費53万7,000円につきましては、市民に新型コロナウイルス感染症に関する緊急情報等の迅速な情報発信を行うため、これまで民間事業者に依頼をしていた市長メッセージ動画の撮影、それと編集、これを市職員が実施できるようビデオカメラ等、撮影、編集に必要な備品を購入しようとするものでございますが、ご質疑のビデオカメラ以外のものといたしましては、まずバックパネルでございます。それと照明用のライト、それとバックスクリーン、こういったものを予定してございます。

 続きまして、新型コロナウイルス感染症対策事業でございます。こちらの備品購入費527万1,000円につきましては、災害時の避難所における新型コロナウイルス感染防止を図るため、低濃度オゾン発生器を購入し、また平常時には来客者の多い窓口等に設置するということで有効活用を図ろうとするものでございますが、まずこの低濃度オゾンガスの新型コロナウイルスへの医学的知見等についてご説明いたします。

 まず、愛知県にございます藤田医科大学の村田貴之教授らの研究グループが、低濃度、0.05または0.1ppmの低濃度のオゾンガスでも、新型コロナウイルスに対して除染効果があるということを実験で明らかにしております。また、奈良県立医科大学と民間企業との共同研究によりまして、低濃度、こちらも0.05ppmでございます。このオゾンにおきまして新型コロナウイルスに対する不活化効果が確認をされております。これらによりまして、人が集まる場所でも、常時人体に許容される濃度であっても、継続的に低濃度オゾンガスを処理することによりまして、新型コロナウイルスの伝播を低減することができるとされてございます。また、消臭効果も検証されておりまして、環境改善効果も期待されているところでございます。これを受けまして本市におきましては、災害時の避難所への設置を目的として、オゾン発生装置の購入を予算計上させていただいたところでございます。また、せっかく購入するものでございますので、平常時におきましては、市民の皆様が多く集まる、例えば市役所庁舎の待合スペースなどに設置をいたしまして、新型コロナウイルス感染防止に役立てていきたいと考えてございます。

 続きまして、3点目でございます。企画振興事務費356万7,000円のうち、本市のテレワークの需要の把握を行うためのテレワークスペースの設置についてでございます。テレワークスペースの設置場所といたしましては、本庄早稲田リサーチパークコミュニケーションセンターの4階、東側のフロアを現在予定してございます。

 次に、設置場所の選定の理由でございます。本市のテレワークスペース環境のニーズを把握する上で、市内、市外及び県外の方々の利用を想定いたしまして、新幹線を含む交通の利便性に優れた駅周辺で、かつ駐車場があるところと、またテレワークの場所として本市の魅力を感じていただける場所が選定に当たっては望ましいと考えまして、本庄早稲田リサーチパークコミュニケーションセンターを選定したものでございます。本市ホームページの移住・定住サイトにおきましては、本庄早稲田の杜エリア、児玉エリア、本庄駅周辺エリア、この3つのライフスタイルを現在提案してございまして、このテレワークに適したライフルスタイルの一つとして、本庄早稲田の杜エリアを紹介しております。この本庄早稲田リサーチパークコミュニケーションセンターがそのイメージに合致するものと考えてございます。

 また、このお試しテレワークスペース事業につきましては、本庄早稲田の杜ミュージアムの運営をはじめとする本市と早稲田大学との連携を生かした取組の一つになると考えてございます。こういったことが選定の理由ということでございます。

 9ページ、新型コロナウイルスワクチン接種体制確保事業についての4点について、ご説明を申し上げます。

 まず1点目、接種券の送付についてでございますが、議員のおっしゃるとおり接種券は、65歳以上の市内在住の方全員に送付を予定しております。65歳以上というのは、令和3年度中に65歳以上に達する方を対象として送付をさせていただきます。現在混乱をできるだけ避けるため、発送に当たり年齢等を限定し送付するか等を含めまして、送付方法の検討を行っているところでございます。

 2点目でございますが、ワクチンの量と65歳以上の方の、どう順番に接種するかという点でございますが、ワクチンの供給量につきましては、3月12日に埼玉県より本市に対し、4月12日の週に2箱、先行配分するとの連絡がございました。また、4月26日からの週には全市町村に対し1箱配送すると示されております。しかし、その後のワクチン供給量についてはまだ見通しが示されておりません。一斉に個別接種及び集団接種を開始するには、ワクチン供給量が足りないため、まずは集団接種から開始する方向で、本庄市児玉郡医師会と調整を進めております。

 集団接種は、申込みをされた順番に予約を受け付けていく予定でおります。現在、市に示されている供給量は少なく、4月末からの開始時は希望する方に十分に行き渡らない状況ですが、国は6月末までに高齢者約3,600万人の2回分の配布を完了する見込みを示しております。今後、ワクチンの供給量に応じ、集団接種日の追加をしてまいります。開始当初は予約が取りにくい状況がある旨のお知らせは、個別通知書やホームページなどで市民の皆様に周知をいたします。現在の計画では5月末から個別接種を開始、その後、施設等での接種を開始することを想定しております。現段階でお話しできるのがこの状況でございます。

 3点目でございますが、会場まで行くための交通手段として、タクシーチケットを現在考えております。こちらについてでございますが、初乗り乗車分と同額の620円を助成額として考えております。

 議員からご指摘のございました接種会場から遠くにお住まいの市民でございますが、助成額を超える部分につきましては自己負担となります。しかし、今回のタクシー利用券は初乗り代金の助成ではなく、620円の助成額としているため、例えば接種対象者であるご夫婦やご近所の方など、複数の対象者で1台のタクシーをご利用の場合は、1人1枚620円に人数分の枚数を乗じた額のご利用ができますので、うまくご活用いただければ自己負担額は抑えることができると考えております。

 続きまして、4点目の使用しない分についてでございますが、今回のタクシー利用券を利用しなかった場合についてでございますが、接種期間を令和4年2月28日までとされておりますので、このため今回の利用券の有効期限につきましては令和4年2月28日までとしているところでございます。使用されたタクシー利用券は、市内5社のタクシー会社が月ごとに利用券及び運賃を取りまとめ、市に請求することとしております。このため、使用しない分につきましては料金はかからない仕組みとなっております。

 11ページの学校図書館整理事業、郷土資料基礎整理事業、出土文化財基礎整理事業、それと12ページの小学校管理事務費、小学校ICT環境管理事務事業、13ページの中学校管理事務費、中学校ICT環境管理事業、それと本庄早稲田の杜ミュージアム管理運営事業に関するご質疑にご説明申し上げます。

 初めに、予算書11ページの学校図書館整理事業についてでございますが、1つ目の学校司書教諭資格を条件とするかどうかでございますけども、今回は雇用対策で会計年度任用職員を任用することから、学校司書あるいは学校図書館担当の教員の指示により補助的な業務を行うことを想定しておりますことから、学校司書教諭資格を条件として課すことは考えておりません。

 2つ目の採用人数と、どこの学校に配置するかでございますけれども、採用人数は8名を予定しております。また、配置につきましては、1人当たり2校ずつを担当していただくということで、市内16校全ての小中学校に配置をする予定でございます。

 3つ目の学校図書館の現状についてでございますが、現在、司書教諭を置いている学校につきましては司書教諭が、司書教諭を置いていない学校につきましては学校図書館担当の教員が整理等に携わっております。また、委員会活動として、図書委員の児童生徒が図書の整理等を行っている学校もございます。しかしながら、司書教諭や学校図書館担当の教員の多くは担任と兼ねておりまして、学校図書館の業務に十分な時間を確保することができていないのが現状でございます。

 4つ目の採用に当たって、本庄市民に限定しての採用とするかでございますが、募集につきましてはハローワークの新型コロナウイルス感染症の影響により雇い止めや内定取消しなどに遭った方の特設窓口にご相談の上、市に応募していただく際には、その窓口で発行される紹介状の添付を必要としたいと考えております。また、ハローワークからは居所による就業の制限をかけることができないと伺っておりまして、教育委員会といたしましても同様に考えております。

 次に、その下の郷土資料基礎整理事業についてでございますが、まず1つ目の古文書を翻刻しデータベース化している職員にプラスするという認識でよいかということでございますが、この事業は、文化財保護課の収蔵庫で収蔵している多くの資料を分類ごとに整理し、今後の活用に向けて、使いやすく、一覧、データベース化するということになりますけれども、一覧表に整理する作業をしていただく会計年度任用職員の採用を予定しております。具体的には、旧本庄警察署の前の収蔵庫、下浅見収蔵庫、旭民具収蔵庫などに所蔵している書籍、古文書、行政文書、写真、民具などを一覧に整理をしてまいります。

 2つ目の市所有の古文書のデータベース化に関する進捗状況と完了見込み年度及びデータの活用とオンライン等での公開予定についてでございますが、現在、市で保管をしている古文書の分類、薫蒸等の整理につきましては、大半が済んでおります。今回の事業では、これらの資料を一覧表にまとめまして整理をしてまいります。完了時期につきましては、現時点で具体的な見通しは立っておりません。

 また、データの活用等オンライン等での公開の予定につきましては、システムの構築を含め、その実施方法や時期につきましては、他市等の事例を参考に研究してまいりたいと考えております。

 3つ目の採用条件と採用人数につきましては、まず条件といたしましては、こちらも会計年度任用職員の任用でございまして、やはり職員の指示の下、有資格者でなくても可能な補助的な業務を想定していることから、学芸員等の資格を条件とすることは考えておりません。また、採用人数は2名を予定しております。

 続きまして、その下の出土文化財基礎整理事業についてでございますが、まず1点目の収蔵庫での出土遺物について、現在整理しデータベース化している職員にプラスするという認識でよいかということについてでございますが、この事業では、まず一つとして、現在収蔵庫で保管している出土遺物を整理、データベース化する業務、それと毎年少しずつ実施をしておりますが、過去の発掘調査により出土した遺物の整理作業等の業務をさらに進めるための会計年度任用職員の採用を予定しております。具体的には、大駄、蛭川、児玉総合支所第二庁舎の収蔵庫や本泉小学校に仮置きをしております出土遺物を施設ごとに遺物収蔵配置図や遺物の一覧を整理しましてデータベース化する作業と、過去の発掘調査で出土した土器の洗浄などをする作業を予定しております。

 2つ目の市所有の出土遺物のデータベース化に関する進捗状況、完了見込み年度及びデータベース化したデータの活用と、オンライン等での公開の予定についてでございますが、出土遺物のデータ化及びその活用と公開につきましても、こちらではまだ見通しは立っておりません。他市等の事例を参考にしてまいりたいと考えております。

 3つ目の採用条件と採用人数につきましては、まず条件といたしましては郷土資料基礎整理事業と同様に、職員の指示の下で、有資格者でなくても可能な補助的な業務を想定しておりますことから、学芸員等の資格を条件とすることは考えておりません。また、採用人数につきましては8名を予定しております。

 4つ目の本庄市民に限定しての採用かとのご質疑でございますけれども、これまで説明いたしました事業と同様で、居所による就業の制限をかけることはできないと考えております。

 続きまして、12ページの小学校管理事務費、それと13ページの中学校管理事務費の備品購入費についてでございますけれども、まず1つ目の大型モニターをどの学校にどれくらい購入するのかということでございますけれども、事前に各学校にヒアリングを行いまして精査をした結果、本庄東小学校に13台、本庄西小学校に11台、藤田小学校が6台、北泉小学校が13台、本庄南小学校7台、中央小学校15台、児玉小学校6台、本庄東中学校10台の計81台を購入する予定でございます。それ以外の学校につきましては、これまでに国の補助金などで購入した大型モニターを活用していきますので、今回の臨時交付金を活用しての追加購入は行いません。

 また、質疑の中で、余裕教室や特別教室にモニターを設置するというご質疑の中でありましたけれども、基本的に教室に配置をする予定でございます。必要に応じて余裕教室、少人数教室とか特別教室に移動して使えるような形ということで考えております。

 次に、2つ目の市内小中学校の授業での大型モニターの活用状況でございますが、小中学校、共に主に各教科等での授業で、児童生徒一人一人の考えやグループで練り上げた意見などを映し出して学級全体で共有したり、資料や実物、手元の作業などを拡大掲示して、全員がしっかりと確認できるようにしたりして、大型モニターの活用が図られているところでございます。

 3つ目のサーマルカメラの活用方法でございますが、こちらにつきましてはイベント等での使用を想定しておりますが、学校長や教職員の判断で、児童生徒の検温や授業等に日常的にサーマルカメラを使用することを特段制限することは考えておりません。柔軟な利活用を想定しております。

 続きまして、小学校ICT環境管理事業と中学校ICT環境管理事業の役務費についてでございますが、まず1つ目のGIGAスクールサポーターをどの学校にどれだけ配置するかということでございますが、各中学校区に1人配置する予定で、それぞれの中学校区内の小中学校を担当する予定でございます。

 2つ目のGIGAスクールサポーターの業務内容でございますが、GIGAスクールサポーターは、国の掲げるGIGAスクール構想に基づき、1人1台端末の整備、端末の利用方法のルール、マニュアル作成、導入業者の対応、初期の端末トラブル対応等を行う人員でございます。

 3つ目の採用人数と採用資格についてでございますが、各中学校区に1人ずつということで計4名を配置する予定です。採用資格としては教員免許状や教員の資格、経験の必要はございません。

 次に、13ページの本庄早稲田の杜ミュージアム管理運営事業の備品購入費についてでございますが、まず1つ目のワイヤレスマイクロホン及び受信機を購入しようとするに至った経緯についてでございますが、これまで本庄早稲田の杜ミュージアムでは、新型コロナウイルス感染症対策として、学校などの団体見学に当たり解説が必要な場合には、ソーシャルディスタンスを確保するために団体をグループ分けをし、解説員は拡声機及びフェースシールドを使用するなど、できる限りの対策を講じてきたところでございます。しかしながら、拡声機の使用は聞き取りにくい場面があったり、ほかの解説員の説明が耳に入ったりと、一定の効果はありますが、課題もございました。そこで、見学者各自の耳に直接着用するワイヤレスマイクロホンを使用することでソーシャルディスタンスの確保がより徹底できるとともに、解説をよりクリアに聞くことができ、他の来館者への配慮にもなるなど、ミュージアムでのサービス向上につながると考えまして選定をいたしました。

 2つ目の他の手段の検討につきましては、先ほどご説明したとおり、既に実施している拡声機での解説の課題を踏まえ、送受信システムの導入を検討したものでございます。

 3つ目の導入後の活用につきましては、展示解説のほかワークショップ開催時等での活用等を予定しております。


◆再質疑◆

 1点目、備品としてビデオカメラ以外に物品を購入するというご答弁でした。ご説明の中に編集ソフトについての言及がなかったのですけれども、特にその編集というのは、テロップを入れたりとか、データを入れたりとか、そういうのは職員で全くやらないという理解でよろしいのでしょうか。

 2点目の、低濃度オゾン発生器の件なのですけれども、こちらは特に換気してる空間において十分な量のオゾンが、購入を予定している機械で空間に滞留することができるのか。オゾンガスによって除染効果が見込めるのか、お考えを伺います。

 新型コロナウイルスを99.9%以上不活性化させるためのCT値というのが330というふうに言われていますけれども、その値に達するまで空間の広さによって時間が異なります。今回購入を検討している機器の性能によれば、想定でどのぐらいたつと不活性化するというふうに見込んでいるのでしょうか。また、恐らくこれは人気があると思いますので、納入の見込みというのは立っているのでしょうか。

 それから、その次のテレワークの件ですけれども、周知の方法はどのようなものを考えていますでしょうか。加えて、先ほど駐車場があることが選定の条件だというご説明がありましたけれども、早稲田リサーチパークまで行くのにマイカー以外の交通の便ということの検討はなされたのでしょうか。また、お試しテレワークスペースをどのように誰が稼働しているのかというのをチェックしていくのかというのをお伺いします。

 次に、新型コロナウイルスのワクチン接種体制確保事業の件ですけれども、まずこれは接種ができないけれども、4月中旬に先に送ってしまうということに関して、例えば券をなくしたとか、電話がつながらないとか、そういう対応が増えてくると思いますけれども、その辺の検討と対策について、どのようなことがされているでしょうか。

 それから、申込み順だというご説明が先ほどありましたけれども、接種の順番に関して十分な説明というか、電話をかけてもつながらないというようなことがあると、なかなか、きっとそうなると思いますけれども、どういうような予定で、どういうふうなことでこうなっているのだという案内をきちんと同封する計画でしょうか。

 また、自宅から動くことができない、自宅で介護とか病気を抱えている方は、在宅では接種できない、最初は集団だけだという話でしたのでそのようになると思いますけれども、そういう方は5月とか6月とか、そういう個別接種が始まってから行えるという理解でよろしいでしょうか。

 更に、乗り合わせで行ってもらえれば、集団接種会場から離れた地区に住む方でも、タクシー代に自己負担がないのではないかという話もありましたけれども、例えば夫婦とか近所の方でご一緒に乗り合わせて、というお話が部長からありました。けれども、そもそもワクチン接種が申込み順だ、ということは、夫婦でも、接種の日にちや時間が違う場合もあるわけです。近所の人も同様です。予約をするときに、接種会場から遠い地区に住む人が「近所の人が何日に取っているらしいのだけれども、一緒に行きたいからその日にワクチンを接種してもらえますか?」という配慮が、予百の際にしてもらえる配慮があるのかどうか、伺います。

  それから、学校図書整理事業の件なのですけれども、確かに教員の負担があってなかなか図書の整理が追いつかないというのは、そのとおりだと思います。ただ、何の資格もなくて、経験もない人を雇って、教員の指示に従うからという話だったのですけれども、一々指示出さなければいけない人を雇うと、またそれが教員の負担にならないのかという心配がありまして、その辺をどういうふうにスキームというのですか、ちゃんと組み立ててやってもらうように考えているのかを伺います。

  それから、次、郷土資料基礎整理事業と、出土文化財は多少大丈夫だと思うのですけれども、こちらも資格は課さないというお話だったのですけれども、取り扱う資料は市民の財産である文化財なので、資料の取扱いはこういうふうにするのだということを、せめて担当職員が、その採用した、何もやったことがない人に研修することぐらいは想定されているのかというのをお伺いします。

 次に、大型モニターを学校に購入するという件ですけれども、今回、この大型モニターを買うという決定に至った経緯について、現場から大型モニターが欲しい、という要望に基づくものか、あるいは大型モニターだったら、国からの補助金で買えるから買ってしまおうか、という判断なのか、購入の経緯を伺います。

 というのは、去年、厚生文教委員会でも、委員長の私が提案して市内学校を視察しましたけれども、余裕教室にはエアコンがないところもありまして、現場の学校としては、大型モニターよりも、エアコン設置の方がニーズがあるのではないかと思うのです。なので、エアコンではなく、今回大型モニターを購入する判断に至った経緯のご説明をお願いします。

 次に、GIGAスクールサポーターについてですけれども、こちらも特に教員免許とか教員経験は要らないという話でした。しかし、業務内容的に、IT機器に精通していないとできないような内容でした。4人採用するということでしたけれども、募集した結果、採用者が例えば2人だった場合に、2中学校区にしか配置できないわけで、そういう場合のGIGAスクールサポーターというのは、ほかの配置できない中学校にどう配置する計画なのか、お伺いします。

 最後に、本庄早稲田の杜ミュージアムにワイヤレスマイクロホンと受信機を買う件について、ほかの手段の検討というのがご答弁がありませんでした。恐らく局長もご覧になったことがあると思いますけれども、録音してある音声がイヤフォンを通じて自動的に流れるシステムが、博物館においては導入されており、例えば東博の企画展等に言ったことがあればお使いになったことがあると思いますが、そういうシステムは検討したのでしょうか。自動的に流れるものではなくとも、解説にQRコードが付いていて、それを読み取ると、その展示物の解説が流れるというシステムはどうでしょうか。

 これらのシステム、録音してある音声を流せば、飛沫は絶対に飛ばないわけです、しゃべっていないわけですから。飛沫は飛ばないし、ほかの来館者が静かに展示物を見る環境を作る、環境改善にも役立ちます。密も回避できるし、人件費を考えれば、導入した方がトータルコスト的にも安いし、録音してあるので解説員の知識にも左右されない。

 しっかりと、今回補正予算で物品を購入するにあたって、そういったもっと良いシステムについて検討したのかな、と気になるわけです。今回は、それよりも、優れている点があるのでワイヤレスマイクロフォンと受信機なのだ、という判断の背景が聞けなかったので、それらよりこのワイヤレスマイクロホンと受信機のほうが優れているのだというような検討をしっかりなされているのであれば、お伺いしたいと思います。


⇒<答弁>

 初めに、広報事業の編集ソフトの関係でございますが、現在所有しているものがございますので、それを利用することを考えてございます。

 続きまして、オゾンの性能の関係でございます。まず、低濃度オゾンガスの安全性等についてでございますけれども、基準として公益社団法人日本空気清浄協会が安全な室内環境基準として、最高で0.1ppm、平均で0.05ppmと、こういったものを示しております。また、作業管理環境基準として、公益社団法人日本産業衛生学会が0.1ppm以下と、こういった安全性については基準が示されるところでございまして、今回購入を予定してございますものが、性能面になりますが、2種類を予定してございまして、一つが約100平方メートルのスペースをカバーできるという性能のものを1台。それともう一つが約30平方メートルの部分を全てカバーできるものと、こういった2種類のものを想定してございまして、これらを用途によりまして使っていきたいと考えたものでございます。

 続きまして、買った場合のオゾン発生器の納入の見込みということでございますが、こちらにつきましては、現在、特にそこまでの問合せ等はしてございません。

 4点目が、テレワークの周知の関係でございます。テレワークスペースを実際に開始する場合の周知等につきましては、まずは市のホームページを考えてございまして、また市のSNS、こういったものも活用していきたいと考えてございます。また、市の中でチラシを作成したいと考えてございます。この作成したチラシにつきましては、関係団体、それと企業さん等に送付してまいりたいと考えてございます。

 それと、場所について、早稲田リサーチパークを選定した場合に、マイカー以外の利用を考えなかったのかということでございますが、選定のときにもご説明させていただきましたが、基本的には、駅周辺ということで公共交通関係が使えるところということで考えてございます。本庄早稲田駅周辺につきましては、シャトル便や新幹線をはじめ公共交通機関がございますので、そういったものを含め駐車場完備しているところで、それ以外の理由等もご説明させていただきましたが、こういった総合的な部分から選定をしたものでございます。

 それと最後に、テレワークスペースを始めた場合、誰がどのように稼働を把握していくのかということでございます。今回ご提案申し上げている事業の中に委託料を取らせていただいてございます。こちらはお試しテレワークスペース管理業務委託ということで、委託料も計上させていただいてございます。この委託の内容につきましては、テレワークスペースの受付、管理、またテレワークスペースのPRや周知、情報発信、それと利用者のニーズ調査、アンケート調査ですか、こういったものをこの業務委託の中で行っていきたいと考えてございます。

 4点ご質疑をいただきました。まず、申込み、予約等の開始前に通知を送ることで券をなくしたり、申込みの電話がなかなかつながらないということで、いろいろな問題が起きるのではないかという点でございますが、65歳以上の方への通知の発送に際しまして、年齢等で分けて、少し時間的な時差を設けて出すという方法もございますので、そこも含めましてどういう方法がいいかを現在検討しているところでございます。ただ、どのような方法を取ったにしても、かなりの人数をまとめてご通知を差し上げるということになりますので、どうしても分かりづらさや申込みの集中というのは避けられないことかなというふうには考えております。

 2点目の質疑とかぶりますけれども、その中にまず個別でお一人お一人にお届けできる通知、できるだけ分かりやすい通知というものをどういう形がいいかということを今最後の調整をしているところでございます。できるだけご本人一人一人にお送りできる通知に分かりやすい説明を入れさせていただくということ。あと、電話相談の窓口を通知に併せて開設をいたしてまいりますので、そこで相談ができるということも併せて周知をしていくなど対応を考えてまいりたいと思っております。

 3点目でございますが、在宅の方、ご病気がある方等に関しましてでございますが、個別接種を想定しているかというご質疑でしたが、そのとおりでございまして、持病のある方、かかりつけの先生がある方、なかなか広い会場を歩くのが大変な方、ぜひできるだけ最寄りの先生のところでお受けいただければと思っているところでございます。

 4点目でございますが、予約をするときに乗り合わせ等のこともあるので、一緒にというような配慮ができるかということでございますが、ちょっと現在の受付の想定ではそこが難しい状況がございます。それについてどんな対応ができるかも含めてでございますが、実際、どういう対応ができるかということも含めて現在想定をして、その案内通知のほうの作成をさせていただいているという状況でございます。

 教育委員会関係としては5点ほどあったかと思います。まず1つ目の学校図書館整理事業の関係で、教員の負担ということ、その辺のどのようなスキームを考えているのかというご質疑でございますけれども、まずそれぞれの学校の図書館の図書の一覧をきちんとしっかりと整備をしたいということで考えております。これまでやはり毎年買って、また廃棄をしているという図書をしっかりとその辺も含めまして、まずどのような図書があるかという一覧を作っていくということを考えておりますので、その辺で、そこまで教職員の負担にはならずに指示ができるのかなということでは考えております。

 2点目の郷土資料基礎整理事業の関係で、貴重な資産、大事な資料ということで、取扱いについてしっかり研修してほしいということでございますけれども、当然業務を始めるに当たりまして、担当のほうから資料の取扱い等含めまして、しっかりと研修という形か、お伝えをしていく、指示をしていくということはやっていきたいと考えております。

 3点目の小学校管理事務費、中学校管理事務費の関係の大型モニターの関係でございますけれども、こちら学校のほうから要望があったということは確かです。それぞれ小中学校では既に大型モニターを持って使っている学校もありますことから、ぜひそういったものが欲しいという要望は来ておりました。そういった中で、今回、改めまして学校に確認をしたところ、これだけの台数を購入してほしいという要望があったことから、今回計上させていただいたところです。

 4点目のICT関係のGIGAスクールサポーターの関係ですけれども、ICTに詳しい方ということがやはり当然必要になるかと思います。ただ、本年度、もう既に8人の方にお願いをしております。GIGAスクールサポーターということで、8人、おおむね2校に1人ということになりますけれども、GIGAスクールサポーターの方にお願いをしております。令和3年度につきましては、こちらを4人に縮小して、まだICT化が足りない部分の穴埋めをするようなサポートをしていきたいということで、新年度は4人にしております。当然集まらなければということがありますので、その辺はまた今やっていらっしゃる方もおりますので、4人何とか確保はしていきたいということで考えております。

 それと、本庄早稲田の杜ミュージアムの関係で、例えば自動的に組み込んで、そこで音声が流れるとか、QRコードを読み込むことによって解説が聞けるとか、そういったことは検討しなかったのかということでございますけれども、こちらにつきましては、そもそもミュージアムの運営という点で検討はしたことはあります。ただ、やはり金額面とかそういったところで難しいというところがございました。そうした中で、今回、やはり新型コロナの対策ということを考えまして、そちらのほうが今の段階ではすぐに対応ができるのではないかということで、このワイヤレスマイクロホン、受信機ということを決定させていただいたところでございます。


◆再質疑◆

 最初の文書広報費のビデオカメラの購入の件ですけれども、発信手段について伺っていませんでしたので、何のツールで発信するのかを伺います。

 2点目の低濃度オゾン発生器、私、2回目の質疑で何分後に不活性化すると見込んでいるのですかと言ったのですけれども、それの見込みがお答えにありませんでしたので、想定していなくて分からないのか、その辺のお答えを明確にお願いします。

 最後に新型コロナウイルスワクチン接種体制確保事業なのですけれども、先ほど部長もご答弁の中で、遠い地区にお住いの方はタクシー乗り合わせで、という話もありました。

 ぜひ、ワクチン接種券を郵送する際に同封する用紙に、会場まで距離があって初乗り料金で行くことができない地区の方は、複数人乗り合わせてワクチン接種会場までいけば費用かからないとか、乗り合わせご希望の方はこういうふうに予約のときに言ってくださいというような記載をし、配慮をして頂きたい。何故ならば、接種会場に近い人は無料、遠い人は自己負担で追加費用がかかってしまい、市が行う事業としては不平等感が出てしまう。こういった市全体を見た配慮を、ぜひ同封する文書の中でお願いしたいと思いますけれども、いかがでしょうか。


⇒<答弁>

 広報事業の備品購入費の関係でございます。発信はどのように行っていくのかということでございます。今回ご提案申し上げております想定が、現在、本庄ケーブルテレビさん等に、市長の緊急メッセージというものをいろいろと収録とかして行っておるわけでございますが、今後、直営で行えるようになった場合には、まずは市のホームページ上に動画の形を載せると。その基となるものは、やはりユーチューブとかに載せる。こういったことを現状では考えてございます。また、本庄ケーブルテレビさんとも現在協力関係にございますが、市で撮影したものを載せていただくということも想定の中にはございます。

 それと、オゾン発生器の関係でございます。何分後に不活化というお話でございますが、申し訳ございません。現状では、そこまでは見込めてはございません。

 タクシーの利用に関しまして、そのタクシー券を有効に活用することができるように、より分かりやすい説明をということでご意見を賜りました。いただいたご意見も参考にさせていただきながら、皆様に分かりやすく、できるだけ公平な形でご利用いただけるようなお知らせをお届けできるように努めてまいりたいと存じます。