【質疑】第82号・第88号・第95号議案(2019年第4回定例会・議案質疑)
●第82号議案 本庄市職員の勤務時間、休日及び休暇に関する条例の一部を改正する条例について
この議案は、これまで暦年単位で付与していた職員の休暇について、年度単位で付与できるよう条例を改めるものですが、これまで暦年だったものを年度付与に改める理由について、なぜこれまで暦年だったのか。どうして年度に改めるのか。それぞれ理由があってのことだと思いますので、具体的にお聞かせください。
⇒<答弁>
休暇の取り扱いについて、なぜ今まで暦年だったのか。また、なぜ今、年度にするのかというご質疑でございますけれども、まず、なぜ今まで暦年としていたのかという点につきましては、これはいろいろ調べてまいりましたけれども、明確な根拠というのは見つかりませんでした。ただし、調べております中で想定できましたことは、例えば今回対象といたします年次有給休暇でございますけれども、労働者の労働条件の最低基準を定めております労働基準法の中で、年次有給休暇というのは採用から6カ月後に10日、その後、年数がふえるに準じて日数もふえていくと、そういうような規定がされておりまして、その採用の日というのはいろいろございますので、1年の始まりが1月1日がスタートなのか、4月1日がスタートなのか、そういった制約というのがこの法律の中では定められていないということがございます。
また、地方公務員に関しましては、勤務条件につきましては、地方公務員法の第24条に規定をしておりまして、国や他の地方公共団体とのバランスを失しないように給与以外の勤務条件につきましては条例で定めるというふうにされております。このことで、国、県が暦年で定めているということから、同様に暦年で当初定めたものと、そういうふうに推測をしております。
次に、なぜ年度に変更するのかという点につきましては、現在、内部事務システムという庶務のシステムを導入する準備をしておりますけれども、令和2年度から実際に運用を開始するという予定でございまして、そこの中でいろいろ休暇の事務処理というのを見直しをしておりましたところ、暦年管理ですとか年度管理、そういったものが混在をしているということが判明いたしました。人事異動ですとか、予算管理ですとか、そういった多くの事務処理が、現在は年度で処理をされているということから、全ての休暇については年度管理をするということで事務処理の効率化を図ることができまして、また人事異動後の個々の職員がそれぞれの職場で計画的に休暇が取得できるようになりまして、取得率の向上も期待できるということから、今回改正をしたいというふうに考えたものでございます。
なお、国、県につきましては、現在も暦年でございますけれども、県内では40市中22市が年度のほうに切りかわっておりまして、徐々に年度管理をしている自治体がふえているというような状況でございます。
◆再質疑◆
明確な根拠はわからなかったということなのですけれども、確かに年度でも暦年でも、付与されるのは、新入職員は違うと思いますけれども、既に勤務されている職員の方にとってみれば、そんなに変わらないなとは思うのです。
私が心配しているのは、先ほど部長も仰っていた計画的にとる、という点についてです。今いる職員は暦年単位の中で計画的にとっているはずなのに、今回、新しく年度でとることによって計画的にとれるようになる、という理由を仰るというのが、よくわからない。何が違うのかなという、どっちにしろ、付与される休暇数は同じですよね。だから、取りやすくなる、というだけでは、理由にならないのではないのかなと思います。
もう一つは、今年から企業では使用者に対して、有休を5日必ず取らせることになっています。まさかその5日が達成できないから、今回変えるのではないかなという懸念を持ったので、まさかそういうことではないですよね、というのを念のため、2点目としてお伺いします。
⇒<答弁>
1点目でございますけれども、暦年と年度でそれほど変わらないのではないかというお話でございますけれども、人事異動が4月ということになっておりまして、新しい職場に参りますと、前の職場とやはり環境が異なるということがございます。なかなか年次有給休暇がとりやすい職場、とりにくい職場というのがございますので、暦年の中で計画的にとって、現在はとっておる職員が多いと思いますけれども、年度管理にすることで、1年度間で自分の業務とあわせて休暇のほうを計画的にとれると。そういうメリットがあるのではないかということで考えております。
それから、有給休暇の5日の指定でございますけれども、民間の労働基準法の中では、5日を時季指定ということで、ここは義務化をしております。この労働基準法の規定につきましては、地方公務員には適用になりませんけれども、その法律の施行と同時に本庄市でも5日間は必ずとるように、職場の中で計画的に有給休暇をとってくださいということでお願いをしております。これは、今回の年度で改正をするということと5日間とれないということの関係というのはございませんが、実際には年次有給休暇の取得率でございますけれども、平成27年の記録では、1人当たり職員の平均が約8日でした。それが29年の記録ですと9.3日か9.4日ぐらいまで伸びて、毎年少しずつですけれども、伸ばしております。これは職場の環境改善等に取り組んでいるということでございますので、5日がとれないということで今回の条例改正をしたということではないということでご理解いただきたいと思います。
●第88号議案 指定管理者の指定について
今回、新しくなった本庄市インフォメーションセンター及び自転車等駐車場について、3団体からの応募があり、審査の結果、TMO本庄が指定管理者の候補として議案に上程されています。第88号議案資料の5、審査結果に評価項目と各団体の点が記載されていますが、この点について7点質疑いたします。
まず、3、利用者への対応において、3.5の評価を得ている関東メンテックスが、5、本業務②、インフォメーションセンター運営業務、6、本業務③、自転車等駐車場運営業務において、他2団体より低評価あるいは同評価となっておりますが、どちらもメーンは利用者への対応であると想定できます。なぜこのような結果になったのか、その評価の根拠や理由を伺います。
次に、6、本業務③、自転車等駐車場運営業務において、TMO本庄が他2団体より0.5ポイント評価が高いのは、どのような評価の根拠や理由があるのか、伺います。
次に、7、本業務④、施設・設備の維持管理業務とは何を指すか。評価の基準はどのようなものか、具体的にお答えください。
次に、12、対象施設の管理運営に関する理解度の評価をどのようにしたのか。何をもって理解していると判断したのか、その基準を伺います。
次に、13、施設運営能力について、関東メンテックスのみ、他2団体より2ポイント低い評価ですが、この評価の基準と、他2団体は何が評価をされたのか。あるいは、されなかったのかを伺います。
次に、14、経営の安定性について、シェイクハンドグループが他2団体より2.2ポイントも低い評価ですが、この評価の基準と経営の安定とは何を評価しているのか、伺います。
次に、16、緊急対応能力とは何を指すか。評価の基準はどのようなものか、具体的にお答えください。
⇒<答弁>
指定管理の選定に当たっての各評価項目の基準といいますか、それをどのような形で基準を定めたのかというようなことかと思います。個々に細かい点が議員のほうからご質疑あったわけですけれども、総じた形の中で少しご説明させていただきたいと思います。
まず、利用者への対応という点があったかと思います。3項目め、それから5項目め、6項目め、7項目め等々であるかと思いますけれども、まず利用者への対応でございますけれども、利用者への対応の考え方、あるいは接遇等の考え方が適切に表記されているかどうかというような視点で判断をさせていただいたということでございます。それで、その中でも特に接客に力を入れていることが伝わるとか、社内の研修体制、そういったことなどがわかるような形でという点については評価が上がっている部分があるというふうに考えてございます。
それから、5項目めかと思うのですけれども、インフォメーションセンターの運営業務ということでございますけれども、インフォメーションセンター、ここのところについては、インフォメーションセンターの運営に関して、適切な事業計画というのですか、そういったものがしっかりと提案されているかどうか。それから、利便性の向上策というのが提案されているかどうかというような視点で評価させていただいたということでございます。中には、電子マネーの活用である、あるいは外国語への対応、それからネットワークの活用とか、あるいはそういったネットワークの活用での取り組みというようなことが評価の中では高い評価を得たところがあるという点はあったかというふうに思います。
それから、6項目めの本業務の自転車等駐車場運営業務でございますけれども、ここにつきましては、自転車等の駐車場の運営に関しまして、ここもやはり適切な事業計画、あるいは利便性の向上策がしっかりと提案書の中に記述されているかどうか。あるいは、ヒアリングといいますか、その中でそういったことに対しての適切な考え方をお持ちになっているかどうかというような点を視点として見させていただきました。そういった中では、幾つかの現状の問題点の整理がされている点だとか、そういったことが評価のプラス面では出ていたところがあったということでございます。
それから、7項目め、本業務の施設・設備の維持管理業務という項目でございますけれども、ここに関しては、施設・設備の維持管理に関しまして適切な事業計画が提案されているかどうかというような視点で見させていただきました。この施設管理に関しましては、やはり蓄積されているノウハウといいますか、そういった点が豊富であるとか、ノウハウをしっかりお持ちになっているかどうかというような点が一つ加点といいますか、評価の対象になってくるような部分があったというふうに見ております。
それから、12項目めだった、対象施設の管理運営に対する理解度という点かと思いますけれども、この点につきましては、その施設の持つ、設置していく目的等々に対して、プレゼンテーション、面接、ヒアリング等々において、的確に質疑対応をされているかどうかというような点を視点として評価させていただいたということでございます。プラス面の中では、事業運営について、非常に本庄駅のすぐ近くということで、本庄市の顔にもなる部分でありますので、その事業運営に関しての熱意等があるような団体のところは比較的高い点が上がったというようなことが挙げられるかと思います。
それから、13の施設運営能力のところですけれども、これは2者がかなり大きな点をとっていまして、1者がかなり低かったということでございますけれども、ここの視点につきましては、類似施設の管理運営実績があるかという点で評価させていただきました。この指定管理を行っていくのに当たって、実際に地方自治体の指定管理等々の管理運営の実績があるかどうかという点で、今回評価させていただいたということでございます。そういったことで点数の差が出てきているのかというふうに思います。
それから、14番の経営の安定性でございますけれども、ここのところについては、施設の管理運営の実績といいますか、類似施設の管理運営の実績ということなのですけれども、経営の安定性ということでございますので、財務的な資料をもとに評価させていただいております。財務評価のほうで資料として対象とさせていただいたのが、過去3年間の貸借対照表、それから損益計算書、それからキャッシュフロー計算書等を参考にさせていただきまして、過去3年間における債務超過、あるいは純損失、あるいはキャッシュフローでのマイナス面が発生しているかどうかといったような視点で評価させていただいたということでございます。
それから、最後、16番の緊急対応能力という点でございますけれども、ここの点につきましては、緊急時の連絡体制、対応策というものが提案書の中にしっかりと記述されているかどうかというような視点で評価させていただいたということでございます。
説明につきましては以上でございます。よろしくお願いします。
◆再質疑◆
本業務の4についてです。施設・設備の維持管理業務のところで、ノウハウがあるかとか、蓄積されたものがあるかという話でしたけれども、ということは、TMO本庄も、シェイクハンドも、関東メンテックスも、そんなに変わらないわけです。関東メンテックスが0.2高い。このノウハウと蓄積がどの団体もあるということなのですかね。最近できたばかりの団体に、どういうふうにノウハウがあると判断しているのか、ちょっとよくわからないのですけれども、ノウハウとか蓄積というのはどういうものを指しているのかというのをお伺いします。
それから、対象施設の管理運営に対する理解度のところで、熱意があると、そういうことを感じたところは高い評価だというような、今ご説明がありましたけれども、そもそも熱意がないと応募してこないわけで、熱意がある、熱意がないというものの判断基準というのはどういうものなのかなというのがよくわからないというのが2点目。
3点目が、施設運営能力というところで、類似施設の管理運営実績があるか、ないかというような話がありましたけれども、ということは、1団体だけ2.0ということは、ここだけ類似施設の管理運営実績が乏しくて、残りの2団体は類似施設の管理運営実績があるというように判断してよろしいでしょうか。
次に、経営の安定性というところで、最近できた団体が3.0で、前からあるところも3.0で、1つが0.8なのですけれども、財務資料を見てという話をしていましたけれども、最近できた団体の財務状態はどうやって判断したのでしょうか。
最後に、一つは株式会社で、もう一つはそういう株式ではない会社なので、規模というか、レベルが全然違うと思うのです。その辺をどういうふうに評価に反映しているのかという点をお伺いします。
⇒<答弁>
施設・設備の維持管理業務のところで、項目的には4番といいますか、7番のところでちょっとご説明させていただきましたところかと思うのですけれども、ここのところで言っています本業務の①、②、③、④というところまででございますけれども、これについての、特に施設管理、施設・設備の維持管理業務につきましては、適切な事業計画が提案されているかどうかというような点で評価をさせていただいたと。特に施設・設備の維持管理でございますので、ここのところはノウハウというものがあるか、ないかというところの視点が評価を得た部分で上がっていたということでございます。そういったところが一つの点で、ある程度高い評価を得たところがあったと。これは評価している評価者のほうが複数人おりますので、そういった点ですぐれているというふうに評価した人もいるということでございます。結果的にこの点数につきましては、その評価する人の平均をとって出しているということでございますので、全体的にはこういう形になるわけですけれども、先ほど言いました施設・設備の維持管理に関しましては、ノウハウ等が豊富なところがあるというところは比較的高い点数をとっていたというところがあるということでご理解いただければというふうに思います。
それから、12番の対象施設の管理運営に対する理解度というところなのですけれども、ここについては、ヒアリングあるいはプレゼンテーションの説明の中において、先ほど申し上げましたけれども、的確な質疑対応を行っているかどうかというような視点で評価をさせていただいたのですけれども、先ほどご説明の中に、事業運営に対しての熱意を感じたというようなお話をちょっとさせていただいたのですけれども、議員のほうからご指摘いただきましたとおり、こういったところに応募していただく業者につきましては、全て熱意は持っているというのはご指摘のとおりだというふうに思います。
ただ、特に事業の運営、それぞれに対して各業者においては、特にこんなところに力を入れていきたいのだというようなところがあったということで、特色を特に出していたところというのは比較的高い評価を出した。それから、ヒアリングあるいはプレゼンテーションの中で、なかなか的確な対応ができないところも一部あったというようなことで、そこのところはマイナスになっていたということで、おっしゃるとおり熱意についてはどこの応募者に対してもあったわけですけれども、特にあったところは、そういったところで点数にあらわれたのではないかというふうに思っております。
それから、施設運営能力という点でございますけれども、ここについては4点と2点の差があるということでございますけれども、実際に2者は実績として受託から完了までということで、昨年度までにそういった実績を持っているという施設があったことで、4点がついているということでございます。
それから、1者については2点ということでございますけれども、ここについては、現在受注はしておるのですけれども、まだ完了までいっていないということがございまして、配点の中で実際に受託の実績まで上がったところ、完了しているところについては2点を上げさせていただいて、まだ受注途中のところについては、受注の実績はあるのですけれども、まだ完了までいっていないということで、1点という差がついたということで、それが2カ所ありましたので、2点ということ。ほかの候補者につきましては、2カ所とも実際に完了までいっているというようなことがございましたので、4点という結果になったということでございます。
それから、経営の安定性という点だったかと思うのですけれども、ここにつきましては、議員のほうからのご指摘にございました、会社といいますか、その団体の形態、それから新しくできたところ、それから過去においての実績等々がある団体によってはその差があるのではないかということかと思います。その点についてなのですけれども、ここのところでは先ほど言いました財務諸表、3表の中で、過去においていろんな債務超過等が発生しているか、していないかという点で見させていただきました。発生していなければ加点をする。発生している場合については加点がない。それから、資料がない場合についても加点がないというような形で評価をさせていただいたということでございます。
団体の状況によっては、ここのところの違いがあるのではないかということでございますけれども、安定性という点では、この3表を用いまして、現時点でどういう状況になっているかということで加点方式で採点させていただいた結果がこういうことであるということでございます。
●第95号議案 令和元年度本庄市一般会計補正予算(第5号)
21ページ、3歳出、款1議会費、項1議会費、目1議会費、13委託料、議場映像音響設備等更新構築業務委託料について質疑いたします。
平成4年に導入した機器の更新については、経年劣化に伴う、やむを得ない支出であると認識しておりますが、更新予定の議場カメラについては平成25年度に導入したものであり、まだ劣化が認められません。また、1台カメラを新設する計画ですが、なぜカメラを1台ふやす必要があるのか。どのような目的や要望からカメラをふやすのか、伺います。
加えて、現在のカメラを残置して2台のままとし、支出を抑えることは不可能なのか。あるいは、カメラを1台のみの新設とするためにはどうすればいいのかも伺います。
また、現在は実施されていませんが、今後、もしインターネットを活用した生中継をしようと決した場合を見越して、今回の改修で生中継も対応できるのか、伺います。
2つ目として、今回の改修で、さきに導入されたタブレットの電源確保の問題、つまり議員各席に電源ソケットを配備する計画があるのか。採決ボタンを議員各席につける際にあわせてやるかどうかもあわせて伺います。
⇒<答弁>
議場のカメラにつきましてでございます。皆さんごらんいただくと、後ろに1台、それからこちらに1台。2台のカメラが今設置されております。このカメラにつきましては、対外的に今一般質問の映像のみを配信をしているような状況でございます。一般質問のときは、演壇と質問席に議員さんが立ちますので、後ろのカメラと前の右側のカメラだけで、特に支障なく映すことができるのですが、今後インターネットの生配信等をした場合に、それとあと、一般質問だけでなく全日程を配信した場合につきましては、例えば左側にお座りの議員さんのほうにつきましては、カメラから非常に遠い位置になっていまして、なおかつ角度も非常に見づらい角度という形がありますので、もう一台、こちら側の、右側のほうに設置をさせていただいて、正面からなるべく映すというようなことで対応を考えています。カメラにつきましては、まだ2つのカメラは平成25年に設置をしておりますので、そのまま使うことができますので、新設につきましては1台ということで考えております。
それから、次にインターネットの生配信にこのシステムの改修で対応できるのかというご質疑なのですが、基本的にシステムの更新の機器をそのまま使います。ただ、それだけですと生配信には対応できませんので、パソコンを新たに1台設置いたしまして、画像をエンコードすることによって、それを光回線に乗せるということで生配信というものが成立します。光回線を引く作業も必要になるという形になります。ですので、パソコン1台と光回線を引く、それがこのシステム改修にプラスして必要になるということでございます。
それから、あとコンセントの関係ですけれども、現状ではコンセントの設置については考えておりません。理由といたしましては、現状、多分皆さん、タブレットにつきましては、朝充電すると多分1日以上、2日ぐらいはもつようなことになると思いますので、もし万が一、充電切れのようなことがあれば、一応事務局でモバイルバッテリーというのを用意させていただこうと思っていますので、それによって対応をしていただければと思います。
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