【報告】厚生文教委員会付託議案の審査過程(2021年第1回定例会・委員長報告)
厚生文教常任委員会における審査の過程の概要についてご報告いたします。
当委員会に付託されました議案は17件であります。去る3月3日及び4日に委員会を開催し、関係職員の出席を求め、慎重審査いたしました。
以下、論議のありました主なものをご報告いたします。
初めに、第8号議案 本庄市指定居宅介護支援等の事業の人員及び運営に関する基準等を定める条例の一部を改正する条例について、「第5号議案から第8号議案まで重複しているところがたくさんあり、国の基準の改定に伴った改正であるので、ほとんど国の基準ということだと思いますが、参酌すべき基準とか、本庄市の実情に応じて定めたことはあるのでしょうか」と質疑したところ、「今回、本庄市独自で参酌して改正した部分はありません。全て国の基準に基づいた改正でございます」との説明がありました。
次に、第11号議案 本庄市体育施設設置及び管理に関する条例の一部を改正する条例について、「本庄市東部スポーツグラウンドの設置の経緯についてお聞きします」と質疑したところ、「本庄市利根川河川敷山王堂グラウンドは、昨年度の台風19号の影響によりグラウンドの土が流されたりするなどし、使用できなくなりました。今後もこのような異常気象により同様なことが起きると考え、利根川河川敷山王堂グラウンドを廃止し、その代わりとなるグラウンドとして、現在の本庄東中学校第2グラウンドを使用することにしたものです。現在、本庄東中学校第2グラウンドの西側半面はサッカーグラウンドとなっておりますが、残り東半面にソフトボールグラウンドを2面整備するものです」との説明がありました。
また、「ソフトボールの利用だけでなく、サッカーの利用もできるのでしょうか。また、申込み方法などについてどう考えているか、お聞きします」と質疑したところ、「グラウンドにつきましてはスポーツ推進課で管理をいたします。ただし、現在、東中学校の部活動で使用されているため、引き続きサッカー部の生徒さんには利用していただくことになります。予約方法等についても、学校の部活動との調整等を行いながら、市民の皆様に利用していただくグラウンドにしていくことを考えております」との説明がありました。
次に、第26号議案 令和3年度本庄市一般会計予算所管部門について、まず健康推進課について、「産後ケア事業において、宿泊型とデイサービス型という2種類の産後ケアとして25万4,000円を計上しているとのことですが、何人分を想定しているのか。また、ほかの市では訪問型というのも行っているところがありますが、そのお考えはあるのでしょうか」と質疑したところ、「ショートステイ型、デイサービス型、訪問支援型の3種類を考えており、訪問支援型も含めて考えております。今年初めて予算計上したもので、周りの市町村に聞くなどして見込んだ人数ですが、ショートステイ型は4人分、デイサービス型は2人分、訪問支援型は3人分を計上させていただいております」との説明がありました。
次に、子育て支援課について、「介護福祉事務費の要保護児童システム導入業務委託料について、全国統一で情報を共有するとのことですが、システムを導入する目的についてご説明をお願いします」と質疑したところ、「近年発生した児童虐待の事案では、転居した際の自治体間の引き継ぎや児童相談所と市町村間の情報共有不足ということが課題として挙げられました。このことから国では、児童相談所と市町村間で過去の対応歴や児童記録票の検索等、日常的に迅速な情報共有を行うことができる全国統一したシステムを導入することになったものです。本市におきましても、国が構築する情報共有システムとデータ連携を行う際、誤りなく容易にデータの管理、変更を反映することができるよう新たな管理システムを導入し、情報の一元管理をするものでございます」との説明がありました。
次に、地域福祉課について、「老人福祉センター管理運営事業の老人福祉センターつきみ荘維持保全計画策定業務委託料について、つきみ荘は長寿命化の指定施設ということですが、建て替えとか、ほかのところでの配置替えとか、そのようなことは全く考えておらず、これをしなくては次は進まないのだという解釈でよろしいか、伺います」と質疑したところ、「平成29年に策定しております公共施設維持保全計画では、老人福祉センターつきみ荘は補修改修を行い長寿命化を図る施設として位置づけております。そのため建て替えるという予定はなく、この施設をこの計画に基づいて改修する、使っていく施設と位置づけております。この計画を策定したときにも、屋根や外壁、施設等について大きな劣化が見られるとご意見をいただいておりますので、改修を行うに当たり、どの程度の改修が必要かということを、今回予算計上させていただいて調査を行うものでございます」との説明がありました。
次に、学校教育課について、「教育活動支援事業において、部活動指導員が昨年の5人から8人に増員ということで、それだけのニーズがあったということだと思いますが、今後もさらに増やしていく考えがあるのでしょうか」と質疑したところ、「今後増やすかどうかにつきましては、検証させていただきながら対応していく形になります。どの部活、どの先生というのは、実際に職員が決まり、経験のない先生が何部にいるのかということも確認した上で配置をさせていただいております。現在は8名で、各校2名ずつの配分を考えていますが、職員の負担軽減というところで考えたときは、より増やしていくことが理想的ということも考えております」との説明がありました。
また、関連して、「部活動指導員は教員の負担軽減になるという話がありましたが、顧問の教員がいなくても、例えば引率であるとか部活の指導というものができるのでしょうか」と質疑したところ、「部活動指導員は、顧問がいなくとも指導ができる形が取られております。あわせて、生徒の引率者も1人で行うことができるという制度になっておりますので、顧問の教員の負担を減らすことができると考えております」との説明がありました。
次に、生涯学習課について、「小学生学習支援事業について、来年度から学ぼう舎の場所を追加するというご説明がありましたが、どこの場所を追加するのでしょうか。また、来年度はいつ頃から開始する予定でしょうか」と質疑したところ、「本庄南公民館1か所を増やす計画です。また、開催時期は6月5日から3月19日の夏休みと冬休みを除く第1、第3土曜日の午前中を予定しております」との説明がありました。
次に、文化財保護課について、「塙保己一没後200周年記念としてどのような事業を行うのでしょうか。また、深谷市の渋沢栄一と連携したPRについて伺います」と質疑したところ、「市を挙げて様々な事業を取り組んでまいりますが、文化財保護課におきましても、塙保己一記念館で企画展や特別展示、それからスタンプラリー等、1年を通じて多くの事業を実施し、盛り上げていきたいと考えております。また、埼玉ゆかりの三偉人として埼玉県などでもPR事業を展開していただいており、メディア等で取り上げられる機会が大変増えてきています。これを機に、今後さらに連携を深めながら、さらにPRに努めていきたいと考えております」との説明がありました。
次に、第27号議案 令和3年度本庄市国民健康保険特別会計予算について、「法定外繰入金がゼロということですけれども、保険税の算定と併せてどのようなご検討が行われているのか、お伺いします」と質疑したところ、「赤字補填のために一般会計からの法定外繰入れを行うことになった場合、赤字削減解消計画を策定し、埼玉県に提出し、計画に基づく赤字の解消を図ることになります。本庄市としましても、できるだけ法定外繰入れは行わない、赤字削減解消計画を策定せずに済むように国保事業を実施してまいりたいと考えております。また、現在の本庄市の保険税率は平成25年度から適用された税率ですが、埼玉県から示された標準保険税率とほぼ同等であるため、適正な税率であると認識しております」との説明がありました。
以上のような審査過程を踏まえ、採決したところ、当委員会に付託されました議案17件のうち、第3号議案、第9号議案、第10号議案、第11号議案、第22号議案、第23号議案、第28号議案及び第29号議案の8件については全会一致をもって、第4号議案、第5号議案、第6号議案、第7号議案、第8号議案、第19号議案所管部門、第20号議案、第26号議案所管部門及び第27号議案の9件については賛成多数をもって、いずれも原案のとおり可決するべきものと決しました。
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