【報告】厚生文教委員会付託議案の審査過程(2020年第4回定例会・委員長報告)

 厚生文教常任委員会における審査の過程の概要についてご報告いたします。当委員会に付託されました議案は11件であります。去る12月3日に委員会を開催し、関係職員の出席を求め慎重審査いたしました。以下、論議のありました主なものをご報告いたします。

 初めに、第100号議案 本庄市介護保険条例の一部を改正する条例について、「平均貸付割合について説明をお願いします」と質疑したところ、「平均貸付割合は、特例基準割合が利子税特例基準割合、延滞税特例基準割合、還付加算金特例基準割合とそれぞれの名称に改称されまして、計算の前提となる割合が新たに平均貸付割合と規定されたものです」との説明がありました。

 次に、第108号議案、第109号議案及び第110号議案 指定管理者の指定について、「選定した理由として、第108号、第109号、第110号、いずれも評価点が総合的に優れているためと書かれており、大体79点で70点台ですが、例えば60点以下とだめだとか、そういう基準はあるのでしょうか。応募が1社になったときに、その評価というのはなかなか難しいと思うのですが、評価が低い場合はどのように取り扱われるのでしょうか」と質疑したところ、「例えば配点が5点の項目ですと、3点が普通で、市の求めている基準であり、4点がやや優れている、5点が優れているという配点基準になっております。このようなことから、大体7割ぐらい取れていれば、総合的に優れているのではないかという考えでおりますが、明確に何点で足を切るというような基準はございません。選定委員会で、指定管理者の候補者を決定する作業が行われておりますので、もし仮に点数が低いようなケースは、選定委員会で候補者としてふさわしくないという結論が出されると考えております」との説明がありました。

 また、「都市公園と体育施設を両方できるというところがなかなかないという現状があります。分けると、もっと募集が増えるかもしれません。検討する中で、分けたときのデメリットが出ていたのか伺います」と質疑したところ、「市内の体育施設は、ほぼ都市公園内にあります。これを別々の団体が管理することとなった場合には、連携やお互いの連絡等が遅くなったりし、市民のサービスが低くなるのではないかといったことが考えられます」との説明がありました。

 次に、第135号議案 令和2年度本庄市一般会計補正予算(第13号)所管部門について、初めに健康推進課について、「新規事業として新生児聴覚検査業務委託の債務負担行為が計上されておりますが、この事業を行うに至った経緯、またなぜこれまでやってこれなかったのかというのをお伺いします」と質疑したところ、「新生児聴覚検査業務は、自費で検査をやっている方が90%近くおりますが、残りの10%の方は検査を受けられていませんでした。そのため、検査費用を助成し、早く検査を行うことで、早く治療に結びつけていきたいということで始まりました。埼玉県と県医師会で協議が進められ、来年度から実施するということになりました」との説明がありました。

 次に、文化財保護課について、「ミュージアムの視察のための児童生徒のバス485万1,000円が減額されておりますが、歴史体験を行う大変重要な事業ですので、繰越明許費等を行ってすぐに使えるようにすることが大事かと思いますが、その辺についての配慮というのはどのようになっているのか伺います」と質疑したところ、「バスの借上料を計上しておりましたが、残念ながら今年度は調整をすることができませんでした。しかしながら、来年度の当初予算にまた計上していきたいと考えております。学校行事との調整ができるよう、早めの対応を心がけていきたいと考えております」との説明がありました。

 次に、スポーツ推進課について、「ソフトボール場ということで、本庄東中学校第2グラウンド改修工事を令和2年度から3年度という期間で債務負担行為を計上していますが、来年1月、2月、3月の3か月の間に、どの辺まで進んでいくのか。また、その後どのように工事を進めて完成まで行くのかお伺いします」と質疑したところ、「今年度中に契約事務等を進める予定であり、その後、4月から6月に工事の準備、そして夏の期間で工事を進めていく予定です。完成につきましては、工事の契約をした段階で明確になってくると思います」との説明がありました。

 引き続いて討論に移りましたところ、第135号議案 本庄市一般会計補正予算(第13号)所管部門について、反対討論として、「学力検査診断業務委託の債務負担行為97万円が予算計上されております。この内容は、本庄市独自の取組として、小学校2年生、3年生に対する学力検査の実施を行うための予算計上です。この小学校2年生、3年生に対する学力検査の実施に反対をいたします。したがって、この第135号議案に反対をいたします」との討論がありました。

 そのほかの議案につきましては、特に討論はありませんでした。

 以上のような審査過程を踏まえ、採決したところ、第100号議案、第101号議案、第102号議案、第103号議案、第108号議案、第109号議案、第110号議案、第137号議案、第139号議案及び第140号議案の10件については全会一致をもって、第135号議案所管部門の1件については賛成多数をもって、いずれも原案のとおり可決するべきものと決しました。